小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

あるあるネタを15年間ほぼ毎日投稿!つぶやきシローさんがつぶやき続ける理由

2024.04.17

「面倒くさいことはいつも後回し。だから1日の最後に投稿しています」

 とはいえ、約15年もの間ほぼ毎日ネタを書き込む姿勢には、ストイックさも感じられるが……。

「まあ、ひとつくらい自分に負荷を与えるのもいいかな、という思いはありますけどね。普段は酒飲んで好きな野球見てばっかりなんで、1日に1回くらいお笑いの脳を使っておかないとバチ当たるんじゃないかなって。そこまできつい縛りじゃないしね。昔は毎日やっていたけれど、最近はあえて休みを入れたりもしています。仕事といえば仕事だけど、なんの報酬もないし、褒められるわけでもないから、孤独な作業ではありますよね。闇の中にいる感じというか……」

 そんな風に孤独感を口にするつぶやきさんだが、実際の投稿には、フォロワーからかぶせるような「あるある」ネタのリプライが数十件重なることも珍しくない。そういった反応はどう感じているのだろうか?

「リプライは見てないです。たくさん来ていることは何となく知っているけど、あまり気にしていません。楽しんでもらえているならそれでいいかな、とは思っていますよ。本当のこと言うと、最初はちょっと見たりもしていましたけどね。100個いい意見があっても、1個のネガティブな意見を見ると気にしちゃうタイプなんで、やめました。根っから人付きあいが下手なんで、誰かをフォローすることもしないです。一時だけのコミュニケーションなら相手にも悪いし、がっかりさせたくない。〝ずっとお友達でいられないなら、最初からお友達にならない〟という選択をしています」

〝がっかりさせたくない〟。その思いは、元来嫌なことを後回しにする性分のつぶやきさんの背中を押してくれることもあるようだ。

「遅い時間に投稿することが多いのは、『ヤダヤダ、どうにか逃げたい』という気持ちの表われですよ。でも、フォロワーの中のたった数人だとしても、待ってくれている人がいるかもしれない。そう思うと、やっぱり裏切りたくないんです。だから、最後の最後には、『まあ、やるかぁ』と、重い腰を上げることになる」

 相互のコミュニケーションこそないが、言葉の端々にフォロワーへの誠実さが垣間見られるつぶやきさん。それは、ネタ作りにも感じ取れる。

「時にはマニアックなネタもあるけれど、基本的には万人受けする普遍的なネタを心がけています。個人的思想や時事ネタはつぶやかない。流行りものや旬のタレント名なんかも出しませんね。時代の流れは速いし、後で読み返した時に、そのワードひとつで古く感じてしまうんです。流行りが過ぎ去った後に『あれって使わなくなったね』ってネタにすることはありますけどね。それは、漫談でやるネタにも通じるところがあります。できるだけみんなに伝わって、何十年も残るネタを考えていきたい」

 今回発売となった、過去のX投稿をセレクトし、1冊にまとめた新刊には、新たに〝追いつぶやき〟も加えられている。

「一言二言のものもあれば、すごい長文もあるんですけどね。まあ、過去のつぶやきの答え合わせみたいなものなので、読んでニヤッとしてもらえたらいいですね。あと、今回、祖父江さんっていうすごい人にデザインしてもらいましてね、さすがすばらしいんですよ。最初見た時は『つぶやきがやたら端っこにあるな……』と思ったんですけど、出来上がってみたら、かっこいい。メモ帳にしてくださいと言わんばかりの空きとかもいいね(笑)。表紙とかも凝ってるんで、そこも見どころです」

「『からあげクン』ならみんなわかるかな〜」って思ってね。

「1日1ネタで邪魔にならないから、フォロワーも減らないのかな?」と本人は語るが、誰もがクスリとするポピュラーなネタにも神髄がありそうだ。

つぶやきシローさん

表紙案に祖父江さんが乾電池ネタ使ったんだよね。それでタイトル決まったの。

カバーに使う写真の撮影風景。タイトルとリンクする乾電池を、つぶやきさん自らが撮影した。左で見守るのは、デザインを手がけた祖父江慎さん。

つぶやきシローさん

取材・文/坂本祥子 撮影/タナカヨシトモ

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年12月16日(月) 発売

DIME最新号は、「大谷翔平研究!」。今年を象徴するDIMEトレンド大賞の発表や、Aぇ!group、こっちのけんと他豪華インタビューも満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。