入社した時にはやる気でみなぎっていた人が、徐々にやる気をなくしていく……。それは、リーダーや周囲の些細な言動が原因かもしれません。
社員のモチベーションが低下する職場風土の改善には、実は「関係密度」がカギになるのだそう。この「関係密度」とは何なのか、そして高めるポイントとは?
700を超える企業の職場風土改善に関わってきた中村英泰さんの著書『社員がやる気をなくす瞬間 間違いだらけの職場づくり』から一部を抜粋・編集し、〝社員のやる気を奪う間違った職場づくり〟を打破するヒントを紹介します。
〈よい職場風土づくりのためのコラム(6)〉メリットがある社内サード・プレイス
私自身が、640人を超えるon −lineコミュニティ「My 3rd PLACE」を運営していることから、企業の社内大学や社内コミュニティ、民間団体の関係性づくりにおける、コミュニティ・デザインにかかわる機会があります。
最近では、eラーニングの利用促進を機に、社内の「学びの場」の創設にもかかわらせていただいています。
皆さんも過去にそうした職場風土の改善に取り組まれたことがあれば、「形は整えたものの、人の交流感が高まらない」ことに気を揉んだ経験があるかもしれません。
そうなんです。
コミュティも仕組みではなく、人と人の交流によって動き出すものなのです。
社内の所属部署や職位に関係のない自由な交流感を高めるためにはいくつもの整えておくべき項目があります。
ここでは見落としがちな点を一つお知らせします。
それは、意外に思われるかもしれませんが、企業が掲げる重点項目と相関させることです。
軌道に乗りかけたタイミングで、役員などから「経営との関係性が薄い」と突如閉鎖を言い渡されることを防ぐためのちょっとしたコツのようなものです。
いいことは、続けてこそ意味があります。
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いかがだったでしょうか?
社員のやる気を左右する「関係密度」が高くなると、「社員の不本意な離職率が低下する」「コミュニケーションの齟齬が減る」「他責志向が、自己課題自己解決型に向かう」などのメリットがあるそうです。
部下や後輩との接し方に悩んでいる人は、心地良い職場づくりのヒントが詰まった一冊『社員がやる気をなくす瞬間 間違いだらけの職場づくり』をぜひ書店でチェックしてみてください。
社員がやる気をなくす瞬間
間違いだらけの職場づくり
発行所/株式会社アスコム
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著者/中村英泰(アスコム)
株式会社職場風土づくり代表
ライフシフト大学 特任講師
My 3rd PLACE 代表
1976年生まれ。東海大学中退後、人材サービス会社に勤務したのち、働くことを通じて役に立っていることが実感できる職場風土を創るために起業し、法人設立。年間100の研修や講演に登壇する実務家キャリアコンサルタント。
監修/田中研之輔