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「なぜ自分から聞きにこない?」と愚痴る上司が忘れている大切なこと

2024.05.20

入社した時にはやる気でみなぎっていた人が、徐々にやる気をなくしていく……。それは、リーダーや周囲の些細な言動が原因かもしれません。

社員のモチベーションが低下する職場風土の改善には、実は「関係密度」がカギになるのだそう。この「関係密度」とは何なのか、そして高めるポイントとは?

700を超える企業の職場風土改善に関わってきた中村英泰さんの著書『社員がやる気をなくす瞬間 間違いだらけの職場づくり』から一部を抜粋・編集し、〝社員のやる気を奪う間違った職場づくり〟を打破するヒントを紹介します。

「なんで自分から聞きにこないの」と愚痴る上司が忘れていること

新入社員に対する入社半年後の職場定着研修を開催するにあたり、外部面談を行うと「上司に報・連・相ができない」ことへの悩みが最も多く相談されます。

新入社員が職場に根を張れず「関係密度」が低い状態で、上司に声がけすることの難しさがここに表れています。

一方、役職者管理者からは、新入社員研修に対して「しっかりと報・連・相を行うことを伝えてほしい」「わからないことは、聞いてほしいです」という声が聞かれます。

ある程度の経験を重ねて肝が据わってきても、関係性の薄い他者にわからないことを聞くのは難しいものです。

管理職研修において「質問はありませんか」と会場に投げても手が挙がることは稀で、感じている疑問を隣同士で解消している場面をよく見かけます。

「聞くこと」の難しさは、みんなよくわかっているはずです。

嘆くよりも「どこまでやった?」「なにか困っていることある?」「一緒に状況を見直してみないか」などと、部下が「報・連・相」をできる場面設定を、上司の側からすることが大切ではないでしょうか。

結果として、それはサイロやバウンダリーの距離を縮め、新入社員の定着にもつながります。

☆ ☆ ☆

いかがだったでしょうか?

社員のやる気を左右する「関係密度」が高くなると、「社員の不本意な離職率が低下する」「コミュニケーションの齟齬が減る」「他責志向が、自己課題自己解決型に向かう」などのメリットがあるそうです。

部下や後輩との接し方に悩んでいる人は、心地良い職場づくりのヒントが詰まった一冊『社員がやる気をなくす瞬間 間違いだらけの職場づくり』をぜひ書店でチェックしてみてください。

社員がやる気をなくす瞬間
間違いだらけの職場づくり
発行所/株式会社アスコム
Amazonで購入する
楽天ブックスで購入する

著者/中村英泰(アスコム)
株式会社職場風土づくり代表
ライフシフト大学 特任講師
My 3rd PLACE 代表
1976年生まれ。東海大学中退後、人材サービス会社に勤務したのち、働くことを通じて役に立っていることが実感できる職場風土を創るために起業し、法人設立。年間100の研修や講演に登壇する実務家キャリアコンサルタント。

監修/田中研之輔

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