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他人の印象や評価は何回ぐらい会うと決まるのか?

2024.05.18

入社した時にはやる気でみなぎっていた人が、徐々にやる気をなくしていく……。それは、リーダーや周囲の些細な言動が原因かもしれません。

社員のモチベーションが低下する職場風土の改善には、実は「関係密度」がカギになるのだそう。この「関係密度」とは何なのか、そして高めるポイントとは?

700を超える企業の職場風土改善に関わってきた中村英泰さんの著書『社員がやる気をなくす瞬間 間違いだらけの職場づくり』から一部を抜粋・編集し、〝社員のやる気を奪う間違った職場づくり〟を打破するヒントを紹介します。

他人の印象や評価は、3回会うまでに決定する

「印象や評価は、初対面から3回で決定しほぼ固定化される」というスリーセットの法則をご存じでしょうか。

これは、「関係密度」において決して外すことができない考え方です。

これまでお伝えしてきた点に、注意を払って取り組んでも、周りからの印象が固定化されてしまっていると、3つの距離「サイロ=役職や階層の距離」、「スラブ=部署間の距離」、「バウンダリー=個人の心理的距離」は思った以上に縮まりません。

では、他者への印象に影響を与えるのはなにかといえば、それは「表情・話し方・身だしなみ」の3点です。

まず、身だしなみについては、相手からどのように見られたいのかを意識することで変えることができるでしょう。

表情と話し方については、ソーシャルスキルに関するトレーニングの一例でご紹介します。

1.表情のトレーニング

ここにラッセル感情モデルと呼ばれる、人の情動を分類したモデルから感情表現として中核となる8つを抜き出しました。

それぞれを順に頭に思い浮かべながら鏡に向かって表情をつくってみてください。

(1)元気、(2)幸せ、(3)満足、(4)落ち着いた、(5)疲れ、(6)哀しみ、(7)心配、(8)緊張いかがでしたか? 自分でも明確にその違いがわかるほど、「自由に表現できた表情」がある一方で、違いがわからなくなり「自由には表現できなかった表情」があったのではないでしょうか。

このなかでも特に「幸福や満足」を示す表情が乏しいと、他者からの印象は、自分が思っている以上に、平淡に見られているという結果が知られています。

2.話し方のトレーニング

話し方のトレーニングはいくつもありますが、私が日頃ソーシャルトレーニングで行っている内容を一部抜粋して紹介します。

私たちは日頃、他者と話す際、「言葉という道具」を、特段意識することなく使っています。

ただ、話すとは本来、少なくとも次の4つの行動によって構成された複雑なプログラムなのです。

(1) 自分が話す言葉を選び出す
(2) 自分の話す言葉の順を決める
(3)「、」「。」のように間を持つ
(4) 言葉を送り出す速さを調整する

では、ここからトレーニングです。

取り組んでいただきたいのは、誰が相手でもかまいませんので、(1)(2)を意識して日常会話をすることです。

取り組んでみていかがだったでしょう。

会話において「言葉という道具」を、意識しながら使うことができましたか?

できた方は、相手との会話において日頃から、言葉を道具として使い関係性を構築している傾向があります。

一方、できなかった方は言葉を生かした関係性の構築は上手くいっていないとともに、他者から自分が思っている以上に、「内心なにを考えているかわからない」という印象を持たれている可能性があります。

この表情と話し方は、ファーストインプレッションに影響を与えるいくつかの要素の中核です。

表情と話し方を使いこなせるようになると、固定化される「印象や評価」をコントロールすることも可能になります。

そして最終的に「関係密度」を自己の能力として何不自由なく自在に調整・発揮することが可能になります。

ハラスメント法が施行された今もなお、毎日どこかの職場でハラスメントに端を発する「やる気」の低下が起こっています。

「なぜ、やってないんだ」
「いつになったらできる」
「お前はダメだな」

と言葉だけつづると、ハラスメント認定へまっしぐらです。

ただ、ハラスメントの行為者が発する「そのつもりはなかった、指導のつもりだった」という言葉は単なる言い逃れとして片付けられるものなのでしょうか。

もちろん、認定されたからには言い訳の余地はありません。

しかし、その入り口で固定化される「印象や評価」をハラスメントの行為者がコントロールできていて、「そのつもり=指導」として表現できていたとしたら、結末も変わった可能性があります。

「やる気」をなくしていく職場も、決してやる気を削ぐことを目的にしているわけではありません。

「他者に影響を与えるとはなにか」、「働きやすい企業、組織や職場がなにから構成されているのか」「そのために自身になにができるか」「働きやすい職場が自身にどんな恩恵をもたらすのか」への理解や知識が浅いだけのように感じます。

そもそも、すべての人は自己の幸福を実現するために行動しています。

自己を不幸にするために行動することはありません。

だからこそ、印象や評価に大きな影響を与えるファーストインプレッション、そしてそこから3回目の接触までは、相手の誤解を招く言動はできるだけ避け、自分の思いや考えがしっかり伝わる表現を心がけてください。

☆ ☆ ☆

いかがだったでしょうか?

社員のやる気を左右する「関係密度」が高くなると、「社員の不本意な離職率が低下する」「コミュニケーションの齟齬が減る」「他責志向が、自己課題自己解決型に向かう」などのメリットがあるそうです。

部下や後輩との接し方に悩んでいる人は、心地良い職場づくりのヒントが詰まった一冊『社員がやる気をなくす瞬間 間違いだらけの職場づくり』をぜひ書店でチェックしてみてください。

社員がやる気をなくす瞬間
間違いだらけの職場づくり
発行所/株式会社アスコム
Amazonで購入する
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著者/中村英泰(アスコム)
株式会社職場風土づくり代表
ライフシフト大学 特任講師
My 3rd PLACE 代表
1976年生まれ。東海大学中退後、人材サービス会社に勤務したのち、働くことを通じて役に立っていることが実感できる職場風土を創るために起業し、法人設立。年間100の研修や講演に登壇する実務家キャリアコンサルタント。

監修/田中研之輔

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