英語学習では「少ない時間を、頻繁に」がコツ
――確かにその通りだと思います。最後にもうひとつ、英語学習のモチベーションを上げる工夫を教えてください。仕事が忙しいと英語を勉強する時間がなかなか取れません。みなさん、どんな工夫をされていますか?
寺西さん ピアソンの調査では、日本では、雇用主・会社から語学研修を受けている従業員は24%に留まっています。そのため、多くの人がソーシャルメディア、YouTube、アプリなどを利用し、自己学習によってスキルアップを図っています。
「少ない時間を、頻繁に」。英語学習者は毎日数分間学習する習慣を身につけることが重要だと思います。言語学習アプリは、数分で学べるコンテンツが配信され、いつでもどこでも学習できるため、良い行動を促す習慣化に最適です。
私たちがお勧めする語学学習アプリの一つは、Mondly by Pearson(モンドリー)です。Mondly のデジタル・ヒューマン(バーチャルな英語の先生)との会話でコミュニケーション能力を向上させることができます。 人前での恥ずかしさや面目を失うことなく、アプリの中で何度でも失敗することができる安全な学習環境で、「話す」という重要なスキルを練習することができます。
さらに、CEFR(世界標準:欧州言語共通参照枠)に準拠し、読む・書く・聞く・話すの4技能を10-90点のスケールで正確に評価し、1点刻みでCan-Do-リストを参照できるピアソンが開発したGlobal Scale of Englishに適用した英語アセスメントと学習アプリを組み合わせることで、学習前後の英語力を把握しながら、低コストでより効果的な英語学習が実現できます。
もちろん、英語学習では個人レッスンも選択肢の一つですが、調査によると費用が大きな障壁となっています。
――なるほど!バーチャルな先生だったら恥ずかしくないかも。参考になりました。寺西さん、ありがとうございました。
寺西さんが数字を駆使して説明してくれた英語学習の大切さ。心から納得できるものがある。特に将来を考えたら、英語はビジネスパーソンの必須科目という意見には共感した。三日坊主を卒業して、今から英語学習をスタートさせたい。
ピアソン・ジャパン株式会社 代表取締役
寺西 裕(てらにし ゆたか)さん、
日本を代表するグローバル企業で事業戦略、新規事業開発に従事。在職中に海外赴任を経験、その後、教育業界へ転職。ピアソン・ジャパン株式会社の代表取締役として販売、マーケティングを統括。
※1 上級または中級レベルの英語力を持つビジネスパーソンの4割が年収800万円以上
文/柿川鮎子