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あなたの職場はどのタイプ?問題点が明確になる「職場風土」診断

2024.04.24

入社した時にはやる気でみなぎっていた人が、徐々にやる気をなくしていく……。それは、リーダーや周囲の些細な言動が原因かもしれません。

社員のモチベーションが低下する職場風土の改善には、実は「関係密度」がカギになるのだそう。この「関係密度」とは何なのか、そして高めるポイントとは?

700を超える企業の職場風土改善に関わってきた中村英泰さんの著書『社員がやる気をなくす瞬間 間違いだらけの職場づくり』から一部を抜粋・編集し、〝社員のやる気を奪う間違った職場づくり〟を打破するヒントを紹介します。

「職場風土診断」であなたの職場のタイプを知る

私が企業の中に入って職場改善をさせていただくときに、まずやることがあります。

それは、昼食時に合わせて訪問し、社員食堂で食事をさせていただくことです。

社員食堂の雰囲気で、職場風土や社員同士の関係性を把握することができるからです(社員食堂のない企業では、休憩室など食事をとっている場所で仲間に入れていただくようにしています)。

コロナ禍で様相は変わりましたが、社員食堂で部署間の垣根を越えて話をしている企業は、職場風土も活気があり、社員同士の関係性もうまくいっている場合が多いです。

逆に、個々に分散して静かに食べている人が多く、どこか淀んだ感じの雰囲気が漂う企業の多くは、大抵、職場風土も、社員同士の関係性もうまくいっていません。

ひとえに職場風土がうまくいっていないといっても、その様子はさまざまです。

社員のやる気が高い職場と、やる気をなくす瞬間が日常になっている職場をみてきたなかで、職場風土には、社員同士の接触の量と、接触の質の2つが絡みあって影響していることがわかりました。

まずは、皆さん自身の職場がどうなのか、リーダーや管理職の方は、自分と部下の日常を思い出しながら、一般職の方は職場の情景を思い出しながら、部署やチームの日々の業務のなかで、どのような接触が行われているのかを思い返して、次の質問に答えてみてください。

どちらも8個以上あれば、まずは、職場風土は良好といってもよいと思います。

では、はじめてみましょう。

A)接触の量がわかるチェックリスト

□ 出社、退社のあいさつが交わされている
□ メールで簡単に済ませられることを、直接言い渡される
□ この1年で困りごとを相談されたことが複数回ある
□ 昼食は、1人ではなくほかの社員を誘っていく
□ 社内に接触の量を高めるための仕組みや制度がある
□ 他部署の社員同士が立ち話(電話)をしている場面をよく見かける
□ 上役への相談・報告はかしこまることなく直接言える
□ 自身が忙しいときでも、部下や同僚が気にせず相談ごとを持ち込む
□ 部下や同僚の繁忙期においても、気兼ねなく相談ごとを持ち込める
□ 社内の他部署に仕事以外の雑談でも話せる社員が複数名いる

B)接触の質がわかるチェックリスト

□ 出社、退社のあいさつが交わされる際、名前(呼称)で呼ばれている
□ 他部署の人と飲食(ランチを含む)をする機会が多い
□ 仕事以外の相談をできる(してくる)人がいる
□ 会議になんの前振りもなく他部署の人が参加し、発言する
□ 社外で仕事以外の都合で集まることがある
□ 本人がいない場所で、高評価や実績を称える発言がされる
□ 過去に離職した社員とも連絡を取りあう
□ 他部署の社員から相談を受けることがある
□ 他部署の問題や課題に対しても、日頃から提案や評価を行う
□ 部下が5年後に描いているキャリアを知っている
□ 人間関係の重要性について聞かれた際に、自分の言葉で説明できる

いかがでしたか?

これは、職場の社員同士の関係性の状況を確認し、類型して判断するために、いくつかの職場の傾向を踏まえて作成した簡易的な「職場風土診断」です。

ご自身の職場がどこに属するのか確認してみてください。

・A.B.の両方が8つ以上の職場は、「創発型風土」の職場です
・A.量より、B.質が多い職場は、「能動型風土」の職場です
・B.質より、A.量が多い職場は、「受動型風土」の職場です
・A.量、B.質ともに5つ未満の職場は、「離散型風土」の職場です

職場風土は、人がつくり出しているため、常に動き、変化しています。

日頃から職場を観察することで、把握されたそれぞれの特色を踏まえて改善に取り組めば、「職場でやる気が失われること」はなくなり、よい職場風土へと変わっていきます。

それでは、次に職場風土の改善のとっかかりとなる4つの類型を1つひとつ見ていきましょう。

チェックリストを使って、どのタイプにあたるか診断してみましょう。

☆ ☆ ☆

いかがだったでしょうか?

社員のやる気を左右する「関係密度」が高くなると、「社員の不本意な離職率が低下する」「コミュニケーションの齟齬が減る」「他責志向が、自己課題自己解決型に向かう」などのメリットがあるそうです。

部下や後輩との接し方に悩んでいる人は、心地良い職場づくりのヒントが詰まった一冊『社員がやる気をなくす瞬間 間違いだらけの職場づくり』をぜひ書店でチェックしてみてください。

社員がやる気をなくす瞬間
間違いだらけの職場づくり
発行所/株式会社アスコム
Amazonで購入する
楽天ブックスで購入する

著者/中村英泰(アスコム)
株式会社職場風土づくり代表
ライフシフト大学 特任講師
My 3rd PLACE 代表
1976年生まれ。東海大学中退後、人材サービス会社に勤務したのち、働くことを通じて役に立っていることが実感できる職場風土を創るために起業し、法人設立。年間100の研修や講演に登壇する実務家キャリアコンサルタント。

監修/田中研之輔

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