森永の創業と同時に製造が始まった「キャラメル」。当初、乳製品は日本人に受け入れられず、なかなか普及しなかったといいます。
誰もが一度は食べたことのある「森永ミルクキャラメル」はどのようにして人気商品になったのでしょうか。その歴史に迫ります。
森永ミルクキャラメル110周年の歴史に迫る!
創業者森永太一郎は、米国で取得した製法によって1899年キャラメルの販売を開始されました。
今の「森永ミルクキャラメル」になるまで大正・昭和・平成・令和に分けて見ていきましょう。
大正:最初は日本人の口に合わないこと、そして高価な値段で普及しなかった
一粒一粒ワックスペーパーで包んで10ポンド缶に入っていたキャラメルは、一粒5厘でバラ売りされていました。
その後、美しいブリキ印刷小缶(10銭)で販売。容器代によってバラ売りの値段の倍になってしまったので、当初はなかなか普及しなかったそうです。
1914年6月、乳製品が愛好されるようになると、乳製品の配合を増やして「ミルクキャラメル」を発売。
大正3年に開催された東京大正博覧会にて携帯用の紙サック入り「ミルクキャラメル」が試し売りされ、お土産として大人気になったのをきっかけに、本格発売されました。
昭和:行列ができるほどの大人気商品に
終戦後の昭和25年に、原料や価格の統制が解除・撤廃されました。
これにより自由販売となった東京・銀座のデパート菓子売り場では、開店早々行列ができるほど大人気商品になりました。
平成:切手デザインに「ミルクキャラメル販売」が選ばれる
国民アンケートをもとに郵政省が発行した「20世紀デザイン切手」に、「ミルクキャラメル販売」のデザインが選ばれました。
令和:アップデートし続ける「ミルクキャラメル」
「ミルクキャラメル」は令和になった今でもアップデートし続けており、期間限定の味や約1.7倍の大粒タイプ、個包装タイプなどの商品が販売されています。
【参考】森永ミルクキャラメル
現在はどのような種類の「森永ミルクキャラメル」が販売されている?
現在「森永ミルクキャラメル」は、定番の箱タイプから袋入り、期間限定の味など様々な種類が販売されています。
定番!「ミルクキャラメル」
良質の原料をじっくり煮詰めてつくられたミルクキャラメル。ほどよい甘さとミルクの優しい味わいとなっています。
みんなでシェア!「ミルクキャラメル袋」
便利な個包装タイプの「ミルクキャラメル袋」。みんなでシェアしやすいタイプです。
食べ応え抜群な「ミルクキャラメル大粒」
通常サイズの1.7倍の「ミルクキャラメル大粒」は、抜群の食べ応えです。
期間限定の味「あまおう苺キャラメル」
華やかなあまおう苺の香りと甘酸っぱさが特長。あまおう苺(濃縮)果汁が使用されています。
まるで専門店のような口どけ「とろ生キャラメル〈プレーン〉」
北海道産の生乳から作った生クリームをたっぷり使用することで、柔らかで上質な味わいのキャラメルを実現。
まるで専門店のような口どけを楽しめます。
森永ミルクキャラメルの箱パッケージが〝3Dアート〟に!?
森永ミルクキャラメルの箱は、のりを使って昔懐かしい風景の〝3Dアート〟の作成ができることを知っていましたか?
フィルムは4種類、中箱6種類と組み合わせは全部で24種類あります。
森永ミルクキャラメルの公式サイトにて、作り方が動画で紹介されています。
のりを用意してぜひ作ってみては?
※データは2024年4月中旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※ご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。
文/山田ナナ