京急 EXホテル みなとみらい横浜
ウエストタワー26階から30階には、京急イーエックスインが運営を行なうビジネスホテルの上位グレードである「京急 EXホテル みなとみらい横浜」が2024年6月24日に開業する。
本ホテルロビーは、26階(地上約130m)に位置し、空に浮かぶ寛ぎの空間を演出。全150室の客室は27階以上の高層階にあり、すべての客室からみなとみらいの開放的な景色を望むことができる。
客室は「ダブル」「ツイン」「ユニバーサル」に加え、最大4名まで利用可能な2段ベッドのある「フォース」を導入。ゲストのさまざまな利用用途に対応できる構成となっている。
また、「京急 EXホテル」ブランドでは初の大浴場・露天風呂を設け、天気の良い日は富士山を見ながら入浴することができるなど、ビジネスだけでなくレジャー利用にも対応できる「京急 EXホテル」として、多様化する宿泊ニーズに応えてい区という。
さらに、本ホテル26階には、創作和食のオールデイダイニング「高ようじ」がオープン。レストランからは、みなとみらいの絶景に加え、東京湾の夜景も楽しめる。
<「京急 EXホテル みなとみらい横浜」施設概要>
開業日/2024年月24日
施設名称/京急 EX ホテル みなとみらい横浜
所在地/横浜シンフォステージ ウエストタワー26階~30階
客室数/150室
部屋タイプ/ツイン 62室(22平方m)、ダブル 78室(19平方m)ユニバーサル 2室(28平方m)、フォース 8室(25平方m)
館内設備/大浴場・露天風呂(宿泊者のみ利用可能)、湯上りラウンジ、レストラン
運営会社/株式会社京急イーエックスイン
レストラン/高ようじ(たかようじ、運営会社:株式会社ラックバッググループ)
オープンイノベーションオフィス
イーストタワー3階には、「居心地の良い空間で人と人がつながり、連鎖反応を起こす場所」をコンセプトに、多様な働き方に対応し新たな賑わいを創出するオープンイノベーションオフィスとして、「chilink WORKSITE MINATOMIRAI」(チリンク ワークサイト みなとみらい)が2024年5月9日に開業。
「行きたくなって居たくなる」そんな居心地の良いつながれるワークスペースをめざすという。
みなとみらいを盛り上げるイノベーション拠点としてのポジションを確立し、間口は広く、多様な人を受け入れ、“内輪”で終わらないコミュニティづくりを実現する。
本オフィスにはソーシャルコワーキング®事業を全国で展開する ATOMica(本社:宮崎県宮崎市)が施設の運営パートナーとして参画している。
<コワーキング>
フリーアドレス席91席に加え、会議室や電話ブース、WEB会議専用ブースを設けるなど多様な働き方をサポートしていく。
<シェアオフィス>
集中して作業できる個室をさまざまな広さで13室用意。オフィスの内装やオフィス家具、インターネット環境など、必要なオフィス設備を完備している。
多様なコモンスペースと施設内アート
■ 街区内のコモンスペースとして各種プラザ(広場)を配置
街区内にはさまざまなライフスタイルに対応する5カ所のプラザ(広場)を配置。個性のある広場を緑でつなぎ、オンとオフの境界線が調和した心地の良い空間を創出することで、来街者やオフィスワーカーにとっての憩いの環境や交流の場を提供していく。
また、各プラザは各種イベントでの利用を想定しており、横浜市や一般社団法人横浜みなとみらい21、周辺街区等とも連携したエリアマネジメント活動を実施することで、みなとみらい21中央地区全体の活発なオープンイノベーションを促進する。
■ゲートプラザ(1階)
コミュニケーションやイノベーションを誘発する開放的な芝生広場。ランチやワークプレイスとしての利用のほか、多様なイベントに利用が可能。
■グランモールプラザ(2階)
浜駅とみなとみらいをつなぐ役割を持ち、都市軸の交点に位置するステージを備えたデッキ広場。大屋根により全天候に対応したイベントやアクティビティを楽しめる。
■コーナープラザ(1階)
みなとみらい大通りとすずかけ通りの交差点に面した、ウエストタワー1階のエントランス前空間。視認性が高く、多くの人を呼び込むおもてなしの広場だ。
■キングプラザ(1階)
周辺街区や店舗と連携する憩いの広場。まとまった緑地やキング軸を通る風を感じながら散歩や休憩をすることができる。
■スカイプラザ(3階)
ランチ後や仕事合間の気分転換はスカイプラザで。グランモール軸を引き込んだ階下のストリートを見渡せ、賑わいを感じながらもリラックスできる空間となっている。
■ 田島美加氏によるパブリックアート
<作品名>
「Negative Entropy (Yokohama Symphostage, Drilling Excavation, Orange, Hex)」
「Negative Entropy (Yokohama Symphostage, Drilling Excavation, Blue, Hex)」
(C)Mika Tajima Courtesy of TARO NASU
田島美加氏による「ネガティブ・エントロピー」シリーズは、機械作業音や人間の声などをデジタルデータに変換し、そのデータをパターン化してジャガード織へと変容させるアート作品だ。
産業革命期初期に考案されたジャガード織を用い、人間を「糸」、キャンバスに張られた織地全体を「社会」のメタファーとして表現し、音によって人間と社会の関係性を視覚化したものだ。
ウエストタワーの2階アトリウムに設置されている本作品は、2022年10月7日に録音した横浜シンフォステージ新築工事の作業音等の音源をもとに制作されている。
横浜シンフォステージが造られていく過程の視覚化、またそこで働く人間の活動の記録でもある本作品は、横浜シンフォステージそのものの「肖像画」とも言える作品だ。
■大林組の建設用3Dプリンター技術で造られたベンチ
「School of Whales」
デザイン/株式会社大林組 設計本部
横浜の海の美を、新たな「Yokohama Ocean Scape」として再構築して、ゲートプラザに組み込んだ。
ベンチのデザインに際しては、海の歴史と現代のみなとみらい文化をつなぐランドスケープに焦点を当て、都市のダイナミズム、美しい流線型、そして訪れる人々を優しく包み込むような座り心地を実現するべく白鯨の動きを手掛かりにデザイン展開。
広場に佇む白いベンチは、優雅に泳ぐ鯨の動き(もぐる、まわる、上を向く、横を向く、直進する)をモチーフにし、ヒューマンスケールの曲線で構成される。これにより、多様な人々がさまざまな形で座れる環境を作り出している。
このユニークな形状は、大林組技術研究所で開発された建設用3Dプリンターの高度な技術により具現化され、さらに廃棄予定の貝殻を主原料とした塗料や、足元の舗装部にはノンセメント仕様の低CO2マテリアルを使用するなど、最新の環境配慮技術も採用されている。
関連情報
https://www.yokohama-symphostage.com
構成/清水眞希