出社とテレワークを組み合わせた、ハイブリッドワークを導入する企業が増えている昨今。打ち合わせや会議は、会社にいる人のみが会議室に集まり、オンラインで数人が自宅から参加するというスタイルも増えてきました。
会議室に複数人がいる状態でWeb会議をすると、どれが誰の声なのかわかりにくく、議事録の作成に手間取ることもあるはず。そんな会議の面倒な作業も、AIを活用すれば、効率的に処理できる時代になっているのをご存じでしょうか。
イヤホンやオーディオスピーカーで知られるオーディオブランド「Jabra」は、会議室に設置するビデオバーシステム「Jabra PanaCast 50」を展開中。2024年4月10日には、マイクロソフトのインテリジェントスピーカー機能に対応したことを発表しました。
本記事では、そんなマイクロソフトのAIとJabraのビデオバーシステムを掛け合わせた、新しい会議の形についてご紹介します。
作業を効率化するマイクロソフトのAI「Copilot」とは?
会議室のソリューションに使われるマイクロソフトの「Copilot」は、生成AIを使った機能です。
個人向けCopilotでは、AIによるウェブ検索や解答、コンテンツの生成など、使用用途は限定的ですが、仕事向けの「Copilot for Microsoft 365」では、ビジネスデータの保護に加え、OfficeアプリにAIが統合されるなど、多機能が利用できるようになっています。
通常業務にCopilotを活用すると、PDF資料の要約やメールの下書きなど、さまざまな作業を効率化できます。商用データの保護機能も備えているので、アクセスを秘匿するなど、セキュリティ面でも比較的安心して利用できます。
■Microsoftインテリジェントスピーカーで話者識別や文字起こしが簡単に!
インテリジェントスピーカーとCopilotを活用することで、会議の議事録作成やタスクの管理が楽になります。
Copilot for Microsoft 365では、Microsoft Teamsでの会議後に、話者ごとに発言したポイントがカラーバーで表示され、誰がどこで発言をしたのかが一目でわかるようなデザインになっています。特定の話者の発言のみをピックアップすることも可能。
また、Copilotが自動で文字起こしや会議メモの作成を担ってくれるので、フォローアップタスクも簡単になります。会議に途中参加した場合も、Copilotで、ここまでの話の要約も確認できます。
もちろん、自然言語で会議内容について質問し、必要な情報を抽出、まとめることも可能。出席できなかった会議でも、後から同僚に確認をする感覚です。