「ナレッジ」に関連するビジネス用語3選
ナレッジの重要性が認知されるのに伴い、ナレッジに関するビジネス用語が増えています。自分がその用語を使うかどうかは別として、会話の中で意味を理解できるようにしておく必要があります。
■知的労働者を指す「ナレッジワーカー」
『ナレッジワーカー』とは、自身が保有するナレッジにより、付加価値を生み出せる『知的労働者』のことです。マニュアル通りの作業を行うマニュアルワーカーと違い、自分の専門性や経験を武器とします。組織に属するナレッジワーカーもいますが、基本的に時間や場所にとらわれずに働けるのが特徴です。
代表的な職業としては、コンサルタント・金融アナリスト・データサイエンティスト・ITエンジニアなどが挙げられるでしょう。専門医や士業も、ナレッジワーカーに含まれます。
AIやロボットの台頭で、マニュアルワーカーの仕事は減少する可能性があります。一方、企業に対して付加価値を提供できるナレッジワーカーは、今後ますます注目されるでしょう。
■経営手法の1つ「ナレッジマネジメント」
『ナレッジマネジメント』とは、ナレッジを組織全体で活用する経営手法です。
ナレッジの共有により、生産性の向上や属人化の解消に期待できるほか、組織を成長させる新たな価値が生まれる可能性があります。ナレッジに基づいた迅速な意思決定ができるため、機会損失を避けられるでしょう。
ナレッジマネジメントの重要な概念が、『暗黙知』と『形式知』です。暗黙知とは、個人的な経験に基づく『言語化されない知識』です。形式知とは、文章・図表・数式などで説明された『誰にでも理解できる知識』を指します。
ナレッジマネジメントとは、暗黙知を形式知に変換し、ナレッジとして共有・活用する方法といえるでしょう。人材の流動性が増す中、ナレッジマネジメントが機能していない組織では、人材の流出とともに重要な知識やノウハウが失われてしまいます。
■企業の知的資産「ナレッジベース」
『ナレッジベース』とは、業務に関する知識・情報をデータベース化したものです。個人の暗黙知を全体の形式知に変換し、システム上に記録したものと考えましょう。企業の知的財産であり、基本的にアクセスできるのは従業員のみです。
ナレッジベースを構築すると、従業員は知りたい情報をすぐに手に入れられます。追加や編集が可能な状態にしておけば、知識や情報の陳腐化を防げるでしょう。
ナレッジベースの構築方法として、Excelなどの既存ツールを使う方法と、外部ツールを活用する方法があります。時間とともにナレッジの量は膨大になるため、専用の外部ツールを使う方が便利です。
ビジネスで注目される「ナレッジ」
ナレッジは本来、知識や情報を意味する和製英語ですが、ビジネスにおいては、企業に付加価値を与えるものを指します。
ナレッジという知的財産を多く有する企業ほど、市場での競争力を向上・維持できるといってもよいでしょう。
ナレッジは蓄積されても、活用できなければ意味がありません。近年はナレッジを活用するためのデジタルツールが次々と登場しています。
ビジネスにおけるナレッジの共有や活用は、今後ますます注目されるはずです。この機会に、企業におけるナレッジの重要性や生かし方を考えてみてはいかがでしょうか?
構成/編集部