2月と8月はニッパチ景気とも言われ、売上が落ち込みやすい時期といわれている。2024年2月はうるう年で例年よりも1日日数が多かったが、外食市場にはどのような影響があったのだろう。
「ホットペッパーグルメ外食総研」は、2024年2月度の外食市場調査をリリースしたので、概要をお伝えしよう。
外食単価は伸びるも延べ外食回数が伸びず、外食市場規模はコロナ前の19年比で後退
2024年2月の外食市場規模は、3圏域合計で2728億円。前年同月比(以下、前年比)は+222億円。市場規模の2019年同月比(コロナ禍前比、以下19年比)は86.6%で、前月の同88.6%から後退していた。19年比では2カ月連続での後退となっている。
外食単価(2,850円)は19年比110.5%と前月の同110.0%を上回ったが、うるう年で19年より1日多かったにもかかわらず延べ外食回数の19年比が78.3%と伸びず(前月同80.5%)、市場規模の19年比での後退につながったようだ。
首都圏、関西圏、東海圏の3圏域では雨や雪の日も多かったことが影響した可能性もある。
市場規模の食事主体業態・計は19年比96.3%(前月同94.0%)、飲酒主体業態・計は同70.3%となった(同79.7%、軽食主体業態・計は同86.5%(同86.9%)。
主要16業態では「居酒屋」等14の業態で市場規模が前年を上回り、うち9業態は単価・延べ外食回数ともに前年比プラスを記録。
19年比では「レストラン、食堂、ダイニング、洋食店」(109.2%)等でコロナ禍前を上回る市場規模となった。
調査概要
調査対象:首都圏、関西圏、東海圏の各圏域中心部からの鉄道距離が、おおむね首都圏:90 分圏、関西圏:80 分圏、東海圏:60 分圏の市区町村に住む20~69 歳の男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
調査方法:インターネットによる調査
関連情報
https://www.hotpepper.jp/ggs/
構成/Ara