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「MWC 2024」から読み解く通信キャリアの世界戦略

2024.04.15

折りたたみiPhoneは出る?

房野氏:iPhoneの折りたたみは出ますかね。

法林氏:それは無理だと思う。アップルは自分たちで作りたいでしょう。

石野氏:まぁ、出ないことはないかもな、という感じはするかな。

法林氏:最近、アップルがGoogleのAI「Gemini」を搭載か、という話もそうだけど、アップルは後出しじゃんけん戦略で、外から持ってきて、さも自分で作りましたというように見せるのが得意なので、やる可能性はあるけれど、そこに商機があるかどうか。折りたたみスマホは高額でもいいと思われていたのは去年までで、2024年はたぶん安くなる。Galaxy Z Flipも値段を抑えたモデルを出すかもしれない。

房野氏:型落ちモデル、Galaxy Z Flip4くらいを安くして出すことはありえますか?

法林氏:ドコモやauはつい最近まで、Galaxy Z Flip4を割り引いて売っていた。最新のGalaxy Z Flip5は今年上半期か、夏頃に値下げして売る可能性はある。もしかすると、〝Galaxy Z Flip5 FE〟みたいなものが出るかもしれない。折りたたみスマホは縦折りの競争が激しくなる気がします。

石川氏:〝Pixel Flip〟とか出るかなぁ。

石野氏:Pixel Flip、欲しいですよね。文字起こしとか、フレックスモードで机に置いて、常に入力されていく文字を表示してくれたら見やすいなと思うんですけど、それだったら次の〝Galaxy Z Flip6〟のGalaxy AIに期待かなとは思ったんですけど、文字起こしはリアルタイムじゃないってこともあり、色々悩ましいなと。

房野氏:Galaxyもそうですが、AndroidスマホとWindows PCとの連携も増えてきましたね。

法林氏:そこをうまく活かせなかったのがXperia。ソニーはせっかくVAIOを持っていたのに、早々に事業を手放してしまったし、今も関係はあるのに、何も連動した策を講じなかった。

石野氏:Xperia、大丈夫かなぁ。

石川氏:Xperia、完成度は上がりましたよ。モノとしての安定性は上がりましたけど、それが販売につながったかは別の話。

石野氏:石川さんは、この中で一番ちゃんとXperiaを使ってる。

石川氏:そう。最近、いつも使っている。写真は撮ってないけどね。

石野氏:映像を送るだけ。

石川氏:モデムとして使っています(笑)

……続く!

次回は、ドコモのオリックス・クレジット子会社化について会議する予定です。ご期待ください。

法林岳之(ほうりん・ たかゆき)
Web媒体や雑誌などを中心に、スマートフォンや携帯電話、パソコンなど、デジタル関連製品のレビュー記事、ビギナー向けの解説記事などを執筆。解説書などの著書も多数。携帯業界のご意見番。

石川 温(いしかわ・つつむ)
日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、2003年に独立。国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップルなども取材。NHK Eテレ「趣味どきっ! はじめてのスマホ」で講師役で出演。メルマガ「スマホで業界新聞(月額540円)」を発行中。

石野純也(いしの・じゅんや)
慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

房野麻子(ふさの・あさこ)
出版社にて携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年からフリーランスライターとして独立。携帯業界で数少ない女性ライターとして、女性目線のモバイル端末紹介を中心に、雑誌やWeb媒体で執筆活動を行う。

構成/中馬幹弘
文/房野麻子

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