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話題のAIスマホ「Galaxy S24」シリーズが発売、スマホの未来を先取りした実力とは?

2024.04.14

■検索時に文字を入力する時代は終わり!? これからは線で囲むだけでOK!

スマホで何かを検索する際には、ブラウザアプリや検索アプリで、バーにテキストを入力するのが一般的。音声入力も浸透してきていますが、屋外では使いにくいといった弱点があるのも事実です。

Galaxy S24シリーズでは、ホームボタンを長押ししてから、画面上の気になるものを丸で囲むだけで検索できる「かこって検索」機能が使えます。製品の販売情報や、場所の名前が、その場で検索できるようになります。

生成AIを使うことで、表示された検索結果に、追加で質問を加えることもできます。

■AIでカメラも堅実にパワーアップ

カメラ機能としては、撮影や編集、共有に力を発揮するAI「ProVisual engine」を搭載し、解像感の向上や、低照度画質が向上しています。

具体的には、撮影後に画角を調節した際、欠けてしまう背景を生成するAI編集機能や、撮影した動画のコマ間を生成し、スロー再生ができる「インスタント スローモーション」などが利用できます。

カメラ構成としては、Galaxy S24が1200万画素超広角、5000万画素広角(光学相当2倍)、1000万画素望遠(光学3倍)の3眼構成。Galaxy S24 Ultraは、1200万画素超広角、2億画素広角(光学相当2倍)、1000万画素望遠(光学3倍)、5000万画素望遠(光学5倍、光学相当10倍)の4眼構成に、AFセンサーを搭載しています。

特に望遠レンズを2機搭載したGalaxy S24 Ultraは、最大100倍ズームにも対応しているため、状況に応じて倍率を切り替えやすいのが特徴。光学ズーム、光学相当のズーム倍率も豊富に用意されており、シーンを問わず使いやすいカメラになっています。

AIだけじゃない!Galaxy S24シリーズは7世代のOSアップデートに対応

冒頭でも触れた通り、Galaxy S24は2024年を占うハイエンドスマホ。AIフォンとして、AI機能に注目ポイントが多い製品ですが、そのほかの仕様もスキのない仕上がりになっています。

ディスプレイサイズはGalaxy S24が約6.2インチ、Galaxy S24 Ultraが約6.8インチ。画面輝度は最大2600ニトとかなり明るく、1Hz~120Hzの可変式リフレッシュレートにも対応しています。

メモリ容量はGalaxy S24が8GB、Galaxy S24 Ultraは12GB。いずれも、防水防塵性能はIP68、指紋認証と顔認証の両方、おサイフケータイ機能に対応しています。バッテリーはGalaxy S24が4000mAh、Galaxy S24 Ultraが5000mAhとなります。

個人的には、バッテリー容量のアップデートがほぼ見られなかった点は残念ですが、全体的にバランスよく高性能を盛り込んだ、ハイエンドモデルらしい、スキのない仕上がりといえます。

実際に手に持った感触としても、コンパクトサイズのGalaxy S24の取り回しがよいのはもちろんですが、Galaxy S24 Ultraも、薄いのに加えて側面の曲線が手になじむので、大画面モデルながら比較的握りやすい印象。多くの人が使いやすい端末になっています。

特筆すべきは、Galaxy S24シリーズより、OSアップデート、セキュリティアップデートが7世代分と延長された点。高価なハイエンドモデルだけに、一度買い替えてからは長期間使用したいという人にも、おすすめしやすくなっています。

Galaxy AIは旧モデルにも対応! 買い替えるべきユーザーは?

今回Galaxy S24シリーズへの対応が発表されたAI機能の数々は、「Galaxy AI」と呼ばれており、今後も機能がアップデートされていくと考えられます。いわば、Galaxy S24は、AIフォンの初号機ともいえるでしょう。

そんなGalaxy AIは、2023年に発売されたGalaxy S23シリーズや、折りたたみモデルのGalaxy Z Flip5、Galaxy Z Fold5、タブレットのGalaxy Tab S9シリーズにも、2024年4月中旬以降のアップデートで、搭載されます。

そのため、昨年Galaxyスマホに買い替えたユーザーが、「AI機能のために!」とすぐに買い替える必要はありませんが、旧モデルにて、すべてのAI機能が使えるかについては未発表となっている点は、念頭に置いておきましょう。

また、Galaxy S22以前のモデルについては、今後Galaxy AIの対応があるか非公表となっています。OSのアップデート期間も魅力的なので、2年経ったタイミングで機種変更をするのも、十分おすすめできます。

当然、これまでGalaxyスマホを使ってこなかったユーザーが、AI機能を堪能するために機種変更をするのもおすすめ。Galaxy S24にはAndroid 14をベースとしたカスタムOSが搭載されていますが、基本的な操作性は、ほかのAndroidスマホから極端に変わることもありません。

iPhoneユーザーにとっては、操作性が大きく変わるため、機種変更のハードルが高いかもしれません。サムスンは、Galaxy以外のスマホで、GalaxyのUIやGalaxy AIが体験できる、「Try Galaxy」というサービスも用意しているので、まずはこちらを試してみるとよいでしょう。

【参照】Try Galaxy

取材・文/佐藤文彦

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