日本HP(以下HP)は、新時代のトレンドPCともいえる「AI PC」のラインアップ拡充を発表。個人向けシリーズ「Envy」に加え、ビジネスシリーズ「EliteBook」、プロ向けシリーズ「ZBook」のそれぞれにて、新製品を順次発売していきます。
スマホやPCの新製品で「AI」というワードをよく耳にします。なんとなく〝すごいこと〟ができそうに聞こえますが、実際は何ができるのかイメージできないという人も多いはず。
そこで、HPの最新「AI PC」より、これからのノートPCでできること、使い方に迫ってみます。
働き方の革新によって求められるノートPCの進化
内閣府の調査によると、コロナ禍の影響もあり、テレワークが可能な人が都内では5割、全国では3割と、4年間で約3倍に急増しているとのこと。
中でも、出社とテレワークを併用する「ハイブリッドワーク」が広く普及してきています。
登壇した株式会社日本HP 執行役員 パーソナルシステムズ事業本部 本部長 松浦徹氏
HPのグローバル調査によると、ハイブリッドワーカーの76%は、適切なテクノロジーの活用が重要と考えているのに対し、テクノロジーの活用を実感できているのは、27%にとどまるとのこと。
【参照】HPワークリレーションシップ・インデックス、「AIが仕事との関係性をより良くする可能性」を示す
HPのAI PCでは、セキュリティ機能といったハイブリッドワーカーの需要を、AIも活用して満たし、ユーザーの生産性を高める新時代のノートPCとなっています。
■AI PCは「NPU」を搭載した新しい高性能PC
HPが定義するAI PCは、チップセットに「NPU」を内蔵しているPCとのこと。NPUとは、「ニューラルネットワーク プロセッシング ユニット」の略称で、主にAI処理に特化したパーツです。
AI機能に強いハイエンドスマホのiPhoneシリーズやGoogle PixelシリーズにもNPUが内蔵されており、撮影した画像の処理や、文字起こしといった機能に活用されています。
PCでも、インテルの「Core Ultra」シリーズや、アップルの「M」シリーズのように、NPUを搭載するチップセットは勢力を増しており、Web会議時の背景の処理や、省電力性の向上に活躍します。
HPの松浦氏によると、「これまでのAIはCPU、GPUが担ってきたが、NPUを動作させるソリューションが出てきている。CPU、GPUの負荷が減るので、PC全体の作業効率を上げられるのが1番のメリット。AIのソリューション自体はクラウドベースが多いけど、今後NPUを搭載したモデルが増え、よりAIのソリューションはローカルで回せるようになるので、さらにGPUの負荷は減らせるようになる」と話しています。