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マーケティングや商品開発をはじめとして、さまざまな分野で『Z世代』というワードを耳にすることがあります。
Z世代とは、どの年代を指すのでしょうか。Z世代が多くのビジネスで注目を集めている理由と特徴・思考傾向を併せて紹介します。
Z世代とは具体的にどの年齢層を指す?
世代を表す用語には、さまざまなものがあります。
その中で、Z世代とは具体的にどの年齢層の人々を指すのかを紹介します。正しく理解していないと会話の内容を勘違いする可能性があるため、この機会に一通りチェックしておくのがおすすめです。
■1990年代後半~2000年代後半に生まれた世代
一般的に、Z世代は1990年代後半~2000年代後半に生まれた世代を指す言葉です。ただし、明確な定義が定められているわけではないため、場合によっては2010年代前半生まれの人々を含むこともあります。
ビジネスでZ世代という言葉を使用する場合、具体的な年代が数年程度前後するケースがあるため、その都度確認しておくと意思疎通における齟齬を防げます。
Z世代という名称は、それ以前の世代であるX世代やY世代に続く世代であることから付けられたものです。
■Z世代とX世代・Y世代・α世代を比較
X世代やY世代、そして続く世代であるZ世代、α世代には、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。言葉が指す具体的な世代と特徴を以下にまとめました。
- X世代(1960年代後半~1970年代後半):主にテレビ、ラジオ、書籍、新聞などの伝統的メディアを情報源として利用
- Y世代(1980年代前半~1990年代前半):伝統的メディアに加えて、インターネットも活用する
- Z世代(1990年代後半~2000年代後半):デジタルネイティブと呼ばれていて、SNSやインターネットを活用する
- α世代(2010年代以降):高いデジタルリテラシーを持ち、主に動画や画像を活用する
上記の特徴は全体的な傾向を示したものであり、個人差があります。しかし、マーケティングや商品開発で特定の世代をターゲットにする際には、これらの特徴を押さえておくことが効果的なアピール方法を考えるために必要です。
Z世代の存在が大きな注目を集める理由
さまざまなビジネスにおいて、Z世代が注目されている背景にはどのような理由があるのかを紹介します。Z世代の重要性を正しく理解するためにも、以下で紹介する二つの理由を正しく理解しておくことが大切です。
■世界人口の約1/3を占めるため
参照するデータによって違いがあるものの、世界人口に占めるZ世代の割合は約1/3に上ります。すなわち、3人に1人はZ世代であるという意味です。ゆえにビジネスを展開する際に見逃せない世代です。
Z世代の需要を取り逃すということは、世界人口の1/3をターゲットから外すことになるのです。彼らを取り込めなければ事業の拡大は見込めません。
■消費意欲が旺盛なため
Z世代は今後の社会で中心的な役割を担う世代でもあり、消費意欲が旺盛で多くの分野に及ぼす影響力が大きいのも特徴です。さまざまなライフイベントが控えていることから、1人当たりの消費額が年を重ねるごとに増える傾向があります。
Z世代の重要度は高く、目的に合わせて適切にアプローチすることが大切です。また、若年層であることから、リピーターとして取り込めれば長期間優良顧客になってくれる可能性があります。自分の好きなことや必要なことには支出を惜しまない傾向があるのも、顧客として魅力的な存在といえる理由の一つです。
Z世代の特徴や思考傾向
うまくZ世代の需要を取り込んで話題を集めるには、全体的な特徴や思考傾向を正しく理解しておかなければなりません。Z世代の代表的な特徴や思考傾向を二つ紹介します。自社のマーケティングにどのように生かせるかを考えてみましょう。
■自らの価値観を大切にする
特定の考えや価値観に流されるのではなく、自分ならではの価値観を大切にするのがZ世代の特徴です。同様に、自分と違う考え方や価値観を柔軟に受け入れる傾向もあります。
さまざまな選択においても上記の思考パターンが現れていて、多くの人が自分に合ったものを選択します。具体的なZ世代の価値観は、以下の通りです。
- 単純な消費や物品の購入よりも、体験や経験を重視した消費活動を好む
- コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスを重視する
Z世代をターゲットにしたビジネスでは、多くの選択肢を提示することや、イベント性を高めることが大切です。
■接する情報の信頼性を重視する
インターネットやSNSなどを広く活用し、さまざまな情報を集めるのがZ世代の特徴です。さらに、触れた情報の正確性や信頼性をきちんと検証する傾向があります。企業が発する情報であれば、発信した企業の信頼性にも注目します。
何らかの物品やサービスを購入するときは念入りに情報収集をするため、信頼性が高い情報を過不足なく提供することが必要です。また、インフルエンサーが発信する情報を信頼しやすいという特徴もあります。