高齢者はエアコン試運転の認知率や実施率が比較的高い半面、4人に1人は夏場にエアコンを1ヵ月しか使っていないことが判明
近年、熱中症による救急搬送者が増加し、熱中症で亡くなる人が1,000人を超える年が続いている。なかでも注意が必要なのが65歳以上の高齢者と言われている。
そこで今回、年代ごとのエアコン試運転の認知率や実施率にも着目した調査を行った。調査の結果、65歳以上の高齢者のエアコン試運転の認知率や実施率は最も高く、高齢者の熱中症予防への意識は他の年代よりも比較的高いことがうかがえる結果となった。
一方で、エアコンの試運転をしない高齢者にその理由を確認したところ、「必要性が分からないから」と回答した割合が33.7%で、64歳以下の人と比べてエアコンの試運転に必要性を感じていない人が多いこともわかった。さらに、65歳以上の高齢者にはエアコン使用期間が短い特徴もあり、約4分の1は夏場にエアコンを1ヵ月間しか使っていないことも明らかとなった。
高齢者は加齢により暑さを感じにくくなると言われており、気付かないうちに重篤な熱中症になってしまう可能性もある。エアコンを適切に使うことを高齢者に呼び掛けることの重要性も浮き彫りとなる結果となった。
<調査概要>
調査名:地域や年代におけるエアコン試運転の普及実態(調査期間:2024年3月14日~3月18日)
調査対象:全国の20代~70代の男女
有効回答数:2,100サンプル
出典元:ダイキン工業株式会社
構成/こじへい