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「見栄っ張り」は、等身大の自分を無理に大きく見せようとする言動の一環である。ただ、見栄っ張りは自分が当てはまらないと特徴を説明できないことも多い。また該当するタイプなら、自己分析をして見つめ直し、修正をかけることも可能だ。
本記事では見栄っ張りの意味をはじめ、特徴と心理の複数項目を解説していく。直し方についても言及するので、ぜひチェックしてほしい。
見栄っ張りとは?
「見栄っ張り」とは、外観を取り繕う、うわべを飾ることを意味する。意味について、辞書ではこう説明されている。
[名・形動]みえを張ること。また、そのさまや、その人。みえ坊。「—な(の)やつ」 |
目に留まるのは人と接した際に、対面した人物や第三者側が受け取る所感だ。つまり自分が思うことではなく、接した人間や見た者が感じる思いである。
見栄っ張りな人の特徴
見栄っ張りの人は共通した特徴を持っていることが多い。順番に、各項目を見ていこう。
(1)学歴や年収でマウントを取る
学歴や年収でのマウントは、見栄っ張りな人が持つ大きな特徴と言えるだろう。
ここで知っておいてほしいこととして、自分より優れている人に対してはマウントが取れる部分が無いので比較的静かになることだ。
(2)プライドが高く、強がり
高いプライドを持つのは、まさに見栄っ張りとして目立つ存在だ。さらに印象も微妙で、理解されるのは身内やパートナーというほど少数である。
またプライドが高く強がりな人とは、話が合わず、議論をしていても折れないことから接していると苛立つ回数も多いだろう。
(3)金欠でも奢りがち
金欠でも奢りがちなのは、当人以外から見ると可愛げがある見栄っ張りだ。奢られることに悪い気がする人はいない。それゆえ周囲がおだてると本人はうれしくなり、また奢ろうと見栄を張り……というドツボにはまる。
このようなタイプは、特に後輩や女性へいい格好を見せたい時に奢るケースが多いだろう。
(4)ブランド品を好む
外見上の様相を気にする見栄っ張りに、ブランド品を好む傾向がある。
なぜなら、当人にとってはブランド品はわかりやすく自分の価値を高めてくれるものだから。
「こんなに高価なものを身につけていてすごい」「どこで買ったの?」など周囲が褒めると、見栄っ張りの気持ちは満たされるのだ。
(5)誤りを認めない
見栄っ張りな言動は、集団での意見交換会、社内会議などで見られる事例がある。
例えば間違えた発言をして、当人が気づいていながらも「謝罪をしない、認めない」というのが見栄っ張りだ。
誤りを認めることで、格好がつかないと考えているのだろう。自分を大きく見せたいからこそ、自白ができないのだ。
見栄を張ってしまう心理
見栄を張ってしまう心理は、「認められたい」「コンプレックス」「注目されたい」の3点に集約される。
ここで心理を整理しながら、自分が当てはまっていないかについても確認していこう。
■コンプレックスを隠したい
コンプレックスを隠す心理は、見栄を張るケースで最もわかりやすい心理だ。
コンプレックスは誰しも他人に見られたくないもの。それを隠す虚勢が「見栄」として表れるのかもしれない。
■人に認められたい
人に認められたいというのは、先述した学歴や年収などが該当する。
「達成させた己の努力を認めてほしい、さらに高年収も果たした」という心理からアピールしてくるケースも少なくない。
年収が関わると恋愛模様、いっぽうで努力を認めてほしいのは「面接・上司」や「厳格な父親」など、当該心理は三者三様ともいえるだろう。
■周りから注目されたい
近年ではSNSの普及により、周りから注目を集めたい人が増えたと言えるだろう。
周りから注目され、反応をもらえることは承認欲求を満たす。
何となく自信がなかったり、孤独を感じていたりして、「私を見てほしい」という心理がそこにあるのかもしれない。