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覚えておきたい「プレゼンツ」がもつ複数の意味と「プレゼント」との違い

2024.08.12

「プレゼンツ」は複数の意味を持っているため、注意が必要な言葉。語源と「プレゼント」との違いを完全に区別して理解しておくことが重要である。

本記事では「プレゼンツ」の意味・語源・違いを、次に例文・類語を、解説していく。言葉を誤って使わないように、確認していこう。

プレゼンツとは

「プレゼンツ」とは、贈るという訳をはじめ複数の意味も持ち合わせている。まずは意味をチェックしてみよう。

■意味

「プレゼンツ」は、「提供する」「提示する」「贈る」という意味合いを持つ。

特に「提供」という文字を見ると、CM・スポーツその他もろもろの、協賛企業の名を想起する人もいるだろう。例えば、「presented by (企業名」)と書かれた広告やテレビ番組を見たことはないだろうか。

このように、日本語では主にエンターテインメントやイベントの文脈で使われる。具体的には、映画、テレビ番組、音楽コンサート、演劇などで、その作品やイベントを提供、企画、または主催していることを示すために頻出する。

例えば、映画の冒頭で「〇〇スタジオ・プレゼンツ」と表示される場合、そのスタジオが映画の制作または配給を担当していることを意味する。

このように、「プレゼンツ」は日本語において「提供者」や「主催者」を示す言葉として広く用いられている。

■プレゼンツとプレゼントの違い

「プレゼンツ」と「プレゼント」の違いについて説明する。

まず「プレゼンツ」は先述の通り「提供する」「提示する」「贈る」という意味だ。一方、「プレゼント」は「贈り物」を指す。

日常会話で「プレゼンツを購入した」という表現は明らかに不適切である為、この違いに注意して使い分けよう。音は似ているが、意味は全く異なるので使う場面を分ける必要がある。

プレゼンツの使い方

「プレゼンツ」は、使うシーンによって注意したいポイントや表現方法が異なる。ビジネス、エンターテインメント、そしてイベントにおける「プレゼンツ」の使い方を例文つきで見ていこう。

ビジネスシーンでの使い方

ビジネスシーンでは、企業や団体が提供する商品やサービス、プロジェクトに対して使う。「プレゼンツ」は企業や団体が公式に発表する場合によく使われる。

【例文】

・「この新製品はABC社がプレゼンツする最新のテクノロジーである」

・「XYZコーポレーションプレゼンツの年次報告会が来週開催される」

エンターテインメントでの使い方

エンターテインメントでは、映画やテレビ番組、コンサートなどの提供者やスポンサーを示すために使う。特にスポンサーとしての役割を強調する場合に適している。

【例文】

・「今夜の特別番組は、ABCスタジオプレゼンツでお送りする」

・「来月の音楽フェスティバルはXYZ Musicプレゼンツである」

イベントでの使い方

イベントでは、主催者やスポンサーを示すために「プレゼンツ」を使う。イベントの規模や内容に関わらず、提供者や支援者を明確にするために利用される。

【例文】

・「このマラソン大会は、ABCMagazineプレゼンツで開催される」

・「次のイベントはXYZ会社プレゼンツの特別企画である」

プレゼンツの類義語

「プレゼンツ」の類義語には、英語表記でお馴染みといえるものがある。では「スポンサードバイ」「パワードバイ」の2種について確認していこう。

■スポンサードバイ(sponsored by

「スポンサードバイ」は「〜に主催されている」という意味を持つ。これは「プレゼンツ」の類語の代表格であるが、固有名詞が記載されることは少ない。

そのため、スポンサー企業から資金提供を受けていることが文体だけでわかる点が大きな特性である。

■パワードバイ(powered by

「パワードバイ」は、「~によって提供されている」という意味である。ネットでブログや企業ホームページを見ると、「powered by」という表記を目にすることがあるかもしれない。

特に、一部の無料ブログサービスでは、「~によって、このブログは運営されている」という意味で使われていることが多い。

企業の場合、技術分野に詳しい会社によってテクノロジーが活用されているという意味にも解釈できる。

企業との結びつきが強い「プレゼンツ」

「プレゼンツ」は、「提供する」や「贈呈する」という意味を持つ言葉である。

スポンサーが入るテレビや映像関連でよく見かけることが多く、ビジネス寄りの表現と言っても過言ではない。

先述した「パワードバイ」といった類語についても理解できたはずだ。よく見るけれど意味をあまり知らないという言葉は多い。覚えておくと、格段に語彙力がアップするだろう。

文/shiro 

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