YOMIKO(読売広告社)は2030年シナリオから独自の“ミライの課題”を設定し、今から取り組むべき戦略を共に考えるプロジェクト『GAME CHANGE 2030』を発足。
2030年にマーケティングキーワードとなる「衣・食・住」ならぬ「居・食・獣」を設定して、3つの「GAME CHANGE 2030 シナリオ」を発刊した。
本稿では同社リリースを元に、その概要をお伝えする。
マーケティングキーワード〝居・食・獣〟に基づく「GAME CHANGE 2030 シナリオ」とは
人口減少、地域・世代格差、単身世帯の増加など、様々な社会変化を伴いながら、日本はそのカタチを既に大きく変化させつつある。
本プロジェクトでは、「2030年、日本はどのような姿になっているのか」を念頭に置き、今後起こりうる社会変化やそれに伴う生活者の感情・行動の変化がマーケティングにどのような影響を与えるかについて分析。
さらに同社では、同シナリオを活用して、企業の「ミライの課題」を抽出するコンサルティングサービスも併せて提供していくという。
3つのレポート「居・食・獣」の要点
2030年にキーワードとなる3つのテーマ毎に、すでに起きている数々の兆し(事例)やプロジェクト独自調査の結果を交えながら「ミライの課題」を抽出。今後につながる「オリジナルシナリオ(見立て)」が用意された。
■【居】家にパフォーマンスを求める時代?!「イエナカ」をめぐる新たな兆し
例えば、心身ともに健康を保てる、社会とつながれる、イキイキし続けられる。
人生の価値を自分でコントロールしたいニーズが台頭していると感じられる今、特に長く過ごす家という“場・空間”が、自身の人生にどんな機能・役割を果たすかが問われる時代になってきている。
そこで、家=ライフパフォーマンス向上の場と捉えたときに拓くマーケットに着目した。
■【食】料理や食事の概念が変わる・拡張する~シニアの食の兆しレポート
今後も高齢化が進行する日本では、過去の経験値から「シニア向け商品開発では、シニア扱いしないことが大事」ということは、すでに定説となってきている。
では一体どこから着想すれば良いのか。「どんな食品を提供するか」だけではなく、「どんなふうに提供するか」「どんな価値を掛け合わせるか」など、食にまつわる概念を拡張しながら、これからを掴むための「兆し」を取り上げていく。
■【獣】世帯変化で生まれる注目セグメント「ペット」というパートナー
単身世帯をはじめとした世帯が多様化するなか、パートナー(伴侶)としての「ペット」に改めて注目が集まっている。
自分や子どもと同等、同等以上に時間やお金を費やし、愛情を注ぐことが当たり前になった今だからこそ見えてきた、マーケティング上の可能性について、4つの視点で切りこんでいく。
関連情報
https://www.yomiko.co.jp/
構成/清水眞希