マスタデータの管理方法
マスタ管理は、「データの収集」「要件の定義」「運用方法の整備」の3段階で行われる。それぞれの方法を確認しておこう。
■ データの収集
マスタ管理の制度を整える前に、まずデータの収集が必要である。適切に収集するためには、現段階のデータを分析し、内容・管理場所・管理方法を洗い出しておくことも大切だ。
データの現状を把握したうえで、不足しているデータを補い、問題点を修正すれば、過不足のない状態に整えられるだろう。
■ 要件の定義
データの収集・分析と同時に行っておきたいのが、マスタ管理をする要件を定義づけることだ。要件や目的を明確にしておくことで、データ整理もより進めやすくなる。
マスタ管理を行う根底には、業務の効率化やセキュリティリスクの低減、属人化の防止など、さまざまな狙いがあるだろう。ゴールを明らかにしておくことで、理想的なマスタ管理が行えるはずだ。
■ 運用方法の整備
データ収集・要件の定義を経て、マスタ管理が始まったら、定期的に運用方法を整備していかなくてはならない。先述の通り、マスタデータの棚卸しやデータ収集の過程で、登録が漏れてしまうケースも少なくないためだ。
マスタデータの品質や整合性を保つためには、運用方法を見直し・改善するごとに、各担当者に共有することも忘れてはいけない。
顧客満足にもつながるマスタ管理
タスク管理とは、業務で取り扱う基礎的なデータを管理するといった意味を持つ。膨れ上がるデータの整備、また業務の属人化が防げることから、近年ますます必要とされている。タスク管理を行うと、業務の効率化が図れることが最大のメリットだ。
管理のためには、莫大な時間とコスト、労力がかかるのは避けられない。しかし、タスク管理による業務の効率化の先には、顧客満足も待っているのだ。顧客の満足は企業の信頼性を大きく向上させることにつながるため、ぜひ前向きに検討してみてほしい。
文/shiro