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4月下旬からの決算公表に注目、TOPIXを構成する3月期決算企業は増収増益になる見込み

2024.04.06

三井住友DSアセットマネジメントから、同社チーフマーケットストラテジスト・市川雅浩氏による最新リポート「国内企業の2024年度業績見通し~引き続き増収増益を予想」が到着したので、本稿ではその概要をお伝えしていく。

TOPIXを構成する3月期決算企業は増収増益のまま2023年度を終えるとの見方

東証株価指数(TOPIX)を構成する3月期決算企業(金融とソフトバンクグループを除く)が公表した2023年度4-12月期の決算によると、前年同期比で売上高は4.1%増、営業利益は20.6%増、経常利益は9.3%増、純利益は10.1%増だった(2024年2月22日時点、企業数ベースの開示率99.8%)。

円安の進行や供給制約の改善、国内で新型コロナウイルスの5類移行に伴う人流の回復、値上げの浸透などを背景に、業績は総じて良好だ。

一方、企業自身による2023年度の通年度の業績予想を確認すると、前年度比で売上高は4.1%増、営業利益は14.2%増、経常利益は9.9%増、純利益は5.7%増となっている。

2023年5月16日(2022年度本決算終了時点)以降、四半期の決算ごとに、業績予想はおおむね上方修正が進み(図表1)、直近では増収増益のまま2023年度を終えるとの見方が示されている。

■三井住友DSも調査企業の2023年度の業績は増収増益を予想

2023年度の企業業績に関し、4-9月期の実績と通年度の予想は株価の支援材料と考えられるが、市場の関心は、すでに2024年度の企業業績に移行していると思われる。

そこで、アナリストが予想するTOPIXの12か月先予想1株あたり利益(EPS)の伸び率をみると、足元では9%程度となっており、現時点で市場は先行きの業績について、安定推移を見込んでいる模様だ。

なお、三井住友DSアセットマネジメントも調査対象としている企業の業績見通しを公表しており、以下、2023年度と2024年度の数字をみていく。

金融とソフトバンクグループを除く主要企業372社について、2023年度は前年度比で売上高は3.0%増、営業利益は12.8%増、経常利益は12.4%増、純利益は10.0%増での着地を想定する(図表2)。

企業数が違うため、前述の企業自身の予想と単純比較はできないが、2023年度は増収増益との見方は同じだ。

■3月期決算企業の予想は4月下旬から公表で要注目

そして、2024年度について、三井住友DSは前年度比で売上高が2.4%増、営業利益は9.1%増、経常利益は6.1%増、純利益は7.5%増を予想している。

2023年度に比べ、売上高、利益の伸びともに鈍化するものの、引き続き増収増益を見込む。なお、2023年度1-3月期以降、前提となる為替レートは、ドル円を1ドル=148円、ユーロ円を1ユーロ=161円としている(それ以前は順に150円、159円)。

2024年度は、半導体供給不足の解消による生産回復の持続や、半導体サイクルの底打ちなどが、自動車、通信、化学・繊維、自動車部品・ゴム、半導体関連などの追い風になると考えられる(セクターは弊社の31分類による)。

なお、3月期決算企業自身の2024年度の業績予想は、2023年度本決算が公表される4月下旬以降から順に明らかになるが、業績の回復傾向が続くか否が焦点となり、株高の持続性を見通す上でも重要なイベントとなる。

◎個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。

関連情報
http://www.smd-am.co.jp

構成/清水眞希

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