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子供向けシューズ「瞬足」のアキレスが業績不振に陥っている理由

2024.04.07

子供シューズのヒットブランドとして知られる「瞬足」を製造販売するアキレスが業績不振に陥っています。2024年3月期は13億円の営業損失を予想しており、2期連続の営業赤字が確定的となりました。

純損失は83億円にも上っており、過去10年を振り返ってもこれほどの赤字に陥ったことはありません。アキレスに何が起こっているのでしょうか?

アキレスの「瞬足」は小学校の運動会でも大人気

シューズ事業は売上全体の1割

2023年4-12月の売上高は前年同期間比6.0%減の592億7,700万円、4億3,600万円の営業損失(前年同期間は4,900万円の営業損失)を計上しました。減収とエネルギー・原材料高のダブルパンチで赤字幅が大きく広がりました。

更に固定資産、49億7,300万円の減損損失を計上。76億3,700万円もの純損失(前年同期間は7,800万円の純利益)を出しています。

アキレスは期首に、今期の通期売上高を前期比1.3%増の840億円、営業利益を10億円(前年同期は7億1,300万円の営業損失)と予想していました。

しかし、度重なる下方修正を行って売上高は前期比5.9%減の780億円、13億円の営業損失へと改めています。

決算短信より筆者作成

アキレスと聞くと子供向けのシューズを頭に浮かべますが、シューズ事業は売上高の1割程度を占めているに過ぎません。この会社はプラスチック事業が売上全体の半分を超えています。自動車向けの合成レザーや医療用のフィルムの他、防災用のレスキューボートなども提供しています。

建築用の断熱材、半導体向けウエハー搬送用部材などの産業資材事業も売上の4割程度を占める主力事業の1つになっています。

アキレスはBtoB向け製品が売上の9割を占めており、特に自動車や機械、建築などの産業に左右されやすいという事業構造をしています。

自動車産業の活況で増収も半導体の不調が逆風

アキレスは2023年3月期の売上高が前期比9.2%増の829億1,700万円となりました。2期連続で売上高は800億円を下回っていましたが、この期に大幅な増収を達成したのです。

増収の主要因となったのが、自動車産業の回復。2023年3月期はコロナ禍の半導体不足が解消され、トヨタが18.4%、日産が25.8%、ホンダが16.2%、スズキが30.1%それぞれ増収となるなど、自動車業界は活況を呈しました。

その波に乗ったアキレスのプラスチック事業は、2023年3月期の売上高が前期比15.6%増の394億1,100万円となりました。

2024年3月期に入っても反動に見舞われることなく自動車業界は堅調に推移していますが、停滞局面に入った産業があります。半導体です。

日本経済研究センターによると、2020年から2022年の電子機器・部品関連の輸出は韓国が年平均12.9%増、台湾が同15.0%でした。これは新型コロナウイルス感染拡大の巣ごもりの影響で、パソコンやスマートフォンの需要が急増したもの。しかし、需要が一服したことに加え、世界各国でインフレによる景気の冷え込みが深刻化。2023年に入って両国の電子機器・部品の輸出はマイナスへと落ち込みました。

韓国と台湾は半導体先進国。半導体市場が悪化しているのは明らかでした。世界半導体市場統計は、2023年の半導体出荷額が4年ぶりに減少するとの予測を出しています。

アキレスは半導体分野向けウエハー搬送用部材を提供しています。国内と海外両方が低迷しており、市況悪化の影響を受けました。

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