100社を超える先進企業が出展した「JAPAN INNOVATION DAY 2024
2024年3月1日に東京、ベルサール汐留にてASCII STARTUPが「JAPAN INNOVATION DAY 2024」が開催された。ここにスタートアップを含めた先端テクノロジー企業が集まりその技術と製品が展示された。以前に@DIMEで取り上げた企業も数社あり、その進化を知ることもできた。我々の生活を変えるかもしれない新技術を紹介しよう。
CyberneX、イヤホン型脳波計が隠された真実を見せる
「サイバネックス」が作っているのがイヤホン型脳波計「XHOLOS Ear Brain Interface」である。耳掛け型に加えて、耳を塞がない「ながら聴きイヤホン」のような貼り付け式も新たに製品化。ソフトウエアもAI技術を応用して進化している。
「脳波を測定するために従来はニットキャップのような脳波計を使い頭にジェルを付けたり、動くとノイズが出るので安静にするとか、色々と面倒でした。我々の脳波計を使えば誰でも簡単に医療機器レベルの精度で脳波が測定できます。しかもノイズに強くコードレスで電源のない場所でも使えます」
それで脳波計が我々の生活でいったいどんな役に立つのかだろうか。
「脳波を測定することで、自分の中の気付きを発見できます。どんな音楽を聞く集中できるのか、リラックスできるアロマはどれか、など自分自身でもはっきり決められないことが脳波で明確になります。企業にもどうすれば人はリラックスできるかを求めているケースが多く、弊社は脳波計と専用アプリを入れたiPadだけでリラックス度の比較ができるリラックス度計測サービスを提供しています」とCSO 泉水亮介さんは語った。
自分がどんなアロマでリラックスできるかを店舗で手軽に測定、商品の効果を可視化しつつオススメのトップ3を提案する。そんなサービスが既に実施されている。またはリラックス度をリアルタイムに測定しながらより効果的な施術をおこなうリラクゼーションサロンもある。温湿布と冷湿布どちらがリラックスできるかを測定など、リラックスという心の状態が脳波という形になって、より正確な判断がくだせるようになった。CyberneXの脳波情報活用で、さらに多くの新製品や新サービスが生まれてくるに違いない。
耳を塞がないため会話しながら測定できるシールで耳の後ろに貼り付ける方式の脳波計「XHOLOS Free」
こちらはイヤホン型脳波計「XHOLOS Sounds」。音楽再生対応でマイクも搭載している
レコメンモードは測定結果に基づきオススメの商材のトップ3を表示
Chat GPT-4をベースにして測定結果を分かりやすく説明する機能が2023年に追加された