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「JAPAN INNOVATION DAY 2024」で見つけた、未来を変えるかもしれない4つの新技術

2024.04.04

匂いを再現できる「Aroma Shooter」

アロマジョイン」が作っているのが動画や音楽に合わせて瞬時に香りを発生させる香り制御装置と、コンテンツと香りをシンクロさせるアプリである。視覚、聴覚に嗅覚が加わった体験ができるのだ。「Aroma Shooter」は独自のアロマカートリッジを採用することで、0.1秒で香りを切り替え、アロマオイルに比較して450倍の噴射回数を実現した。専用アプリを使って、装着された6つのカートリッジを組み合わせオリジナルの香りを作り、名前を付けて保存する機能もある。単純に香りを組み合わせるだけでなく1%単位で濃度を変更したり、香りを送り出すための風量も変更できるなど、さまざまなパラメータを組み合わせて香りを放出できる。

最新モデルの「Aroma Shooter 3」は幅50cm、最大2m先まで香りが届き、ベストレンジは30cmから1mに伸ばされている。さらに「Aroma Shooter Wearable 3」はXR(クロスリアリティ)用に開発されたモデルで、首に掛けて使用するタイプなのでHMDやVRゴーグルと併用できる。年内にクラウドファンディングを実施するそうだ。

実際にYouTubeの動画で体験してみると、場面にシンクロして香りがフワッと鼻に届き、次の瞬間には別の香りがするという切り替えの早さに驚かされた。香りの強さは風量によって制御されブーストされた香りはグッと鼻の奥まで届く感じだ。これでVRチャットでアニメのキャラクターが出てきたら、そのキャラの香りがして、頭を撫でるとシャンプーの香りがするという演出もできるという。香りから記憶が蘇る。そんな体験をデジタルサイネージで実現できる時代が近づいている。

専用アプリの入ったタブレットと上にある香り制御装置で、動画と香りをシンクロできる

「Aroma Shooter 3」は最大2m先まで香りが届く。USB-Cで電源供給が可能。BluetoothとWi-Fiに対応して、6個の香りカートリッジを搭載できる

ネックスピーカーのようなデザインの「Aroma Shooter Wearable 3」はVRゲームで動き回れるようなウェアラブルタイプになっている

6種類の香りカートリッジをブレンドしてオリジナルの香りを作るアプリもある

米から作るバイオマスプラスチック「RiceResin」

バイオマスレジンホールディングス」が、お米から開発したバイオ素材、それが「RiceResin」(ライスレジン)である。さらに生分解性プラスチック「Neoryza」(ネオリザ)も開発中。日本人の主食である米だが、国内生産の減少により、耕作放棄地の面積は東京都の約2倍まで広がり深刻な問題となっている。「RiceResin」は米を原料としたバイオマスプラスチックなので、食料米でなくても使える。

「米を原料にすることで農業に携わる人の助けになることを主眼にしています。いろいろな理由から耕作放棄地になっていた所で、またお米を作って収入を得ましょうという提案です。特に私共は福島県の浪江町にも工場があり、東日本大震災で壊滅状態になりました。塩を被ってしまい何も育てられない地域に、米作りを始めて産業を復活させたいと思っています。2019年から全国でライスレジンの原料となるお米の作付けに挑戦して、約45haまで耕作地を拡大、2025年までに1万haを目指します」と執行役員 奥田真司さんは語る。

非食用のお米を原料にしてバイオマスプラスチック「RiceResin」(ライスレジン)と生分解性プラスチック「Neoryza」(ネオリザ)を開発

「RiceResin」で作られた計量スプーン、しゃもじ、計量カップがダイソーから110円で販売されている

アフタヌーンティーブランドのランチボックス。「RiceResin」の含有率10%で商品化を実現した

清水商事が「RiceResin」で作った「ほわり」シリーズの食器。画像は「ほわり米米椀」600円

FUMIKODAが作った「RiceResin」を原料の一部に使用した「Rice Leather」製の財布

「RiceResin」は最大70%まで米を混ぜた国産バイオマスプラスチック

「Neoryza」はお米由来の生分解性プラスチックでゴミ袋や農業資材などに試験的に使用。2025年に日本での販売を予定

畑で使われるマルチフィルムを「Neoryza」で作ることで、敷設後の剥ぎ取りと廃棄作業の手間が省け、処理コストも節約できる

「Neoryza」を使った生分解性の肥料被膜を三洋化成が開発中。肥料被膜が流されて河川や海洋汚染を引き起こす問題の解決を目指している

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