全米で数百万人が不要品を売買しているオンラインマーケットプレイスのUS版メルカリは、新たなビジネスモデルの一環として販売手数料の撤廃を発表した。
US版メルカリ
主要リセールのマーケットプレイスでは全米初、唯一の販売手数料無料化
他のマーケットプレイスが販売者向けの手数料を引き上げる中、メルカリはその真逆の手法を打ち出し、主要なリセールのマーケットプレイスとしては全米初、そして唯一の販売手数料の無料化を実行する。
2024年3月27日より、この新たなモデルはすべての新規出品に適用され、今後数週間かけてサービス全体に展開される。
今回の発表に際してMercari, Inc. CEOのJohn Lagerling氏は、次のように述べている。
「メルカリは引き続き、中古品販売をできる限り簡単で利益を得られるものにすべく取り組んでいきます。
私たちのプラットフォームから販売手数料を撤廃することで、お客さま同士が取引するマーケットプレイスの新たなスタンダードを確立し、さらに多くの方にメルカリを選んでもらうきっかけを提供してまいります。
販売手数料が無料になれば、メルカリの出品者はより競争力のある価格設定が可能になり、販売利益も確保できます。この取り組みを通じ、不要品を売りたいすべての人にとってメルカリを最善の選択肢にします」
■購入者は3日以内に商品を返品すれば手数料を差し引いた金額が理由を問わず返金される
販売手数料無料化に加え、メルカリは返品ポリシーを刷新して購入体験の簡略化も実現する。
ポリシー変更に伴い購入者には新たにサービス料が発生し、これに伴い商品を非常に簡単に返品することが可能となる。
具体的にはメルカリとしては初めて、購入者は3日以内に商品を返品すれば手数料を差し引いた金額が理由を問わず返金されるようになる。
新たなポリシーはプラットフォーム上で取引されるすべての商品に適用され、ゲームやおもちゃ、コレクションアイテム、トレーディングカード、希少なヴィンテージアイテム、ファッション、家庭用品、美容品、さらには鑑定済みの高額商品までもが対象となる。
この件に関してJohn Lagerling氏は、こう話す。
「この新たなビジネスモデルにより、特にメルカリのお客さまがこれまで親しんできたカテゴリーにおいて、全米の購入者に最高の商品ラインアップを提供し、より優位性を発揮していくことを期待しています」
この新たな手数料体系は米国のオンラインリセールカテゴリーにおいて初の試みであり、メルカリは、すでに展開している全国送料割引に加え、出品・販売手数料をそれぞれ無料とする唯一の大手マーケットプレイスとなる。
US版メルカリについて
US版メルカリはもう使用されなくなったものを、迅速、安全かつ簡単に売買することを目指したモバイルファーストのマーケットプレイスだ。
US版メルカリを通じて、米国の数百万人の利用者がつながり、使用されなくなったものの売買ができる。
US版メルカリでは、自宅での認証からオンラインでの支払、配送の向上まで、より簡単な取引を可能にするイノベーションを継続的に生み出している。
現在、US版メルカリは全米で5000万件超のダウンロード、日々40万件超の出品があり、次世代の買い物体験を変革するエンパワーメントを担っている。
構成/清水眞希