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天然とは、どこか抜けていて危なっかしく、突拍子もない行動をしたりマイペースな言動が多かったりする人を意味することが多い。どちらかというと悪いイメージが先行し、言われたくないと悩む人も多いのではないだろうか。
本記事では、天然の意味から天然な人に見られる性格・行動の特徴、天然と言われないためのポイントも解説していく。天然な人に振り回されている人も必見だ。
天然ってどういう意味?
「天然」を辞書で引くと、意味は以下の通り。
1 人為が加わっていないこと。自然のままであること。また、そのさま。「—の良港」⇔人工。 「栄養不足で—に立枯になった朴の木の様なもので」〈啄木・雲は天才である〉 2 うまれつき。天性。「—の美声」 3 《「天然ぼけ」から》意図せずとぼけた言動をすること。また、そのような人。「—な人」 |
上記の3の通り、人を形容する言葉として使われることの多い「天然」。本来は人の手が加えられていない素の状態や生まれつき、天性といった意味を持っている。
つまり、天然な人は自然体でありのままを出す人と捉えられる。通常、人はいつも自然体でいられるわけではなく、周囲の状況や相手の気持ちに動かされるものだ。そのため、天然な人という言葉には、人と少し違うといった意味で、感覚や感性が少しずれている人、マイペースな発言や行動をする人といったニュアンスが含まれている。
さらに、計算の上で成り立ついわゆる天然キャラの人もいるのが現状だ。つまり、天然というワードは誉め言葉でもあり、けなし言葉でもあると分かるだろう。
天然な人の性格
自然体を貫く天然な人には、ある決まった特徴が見受けられる。代表的な性格3つをチェックしていこう。
■ 子どもらしく素直
本能に忠実な天然な人は、素直な性格であることがほとんどだ。
喜怒哀楽といった感情をストレートに出したうえで、抜けたところやズレたところがあるため、子どもっぽく見られやすくもある。幼く可愛らしい性格を好む人にモテやすいのも大きな特徴だ。
■ 人を信じて疑わない
天然な人は先述の通り、素直なので、基本的に人を疑ったり差別したりしない。言われたことを真に受け、そのまま信じてしまう傾向にある。
人を信頼するのは良いことだが、ジョークや社交辞令が通じない一面も。さらに、騙されやすいため、周りのフォローも必要不可欠である。
■ 相手の気持ちに鈍感
自分の気持ちに意識がいくぶん、相手の気持ちを汲むのが苦手なのも、天然な人にありがちな性格の一つ。
基本的に周りが見えていないので、恋人や友達の悩みにも気付きにくく、相手から伝えられることだけがすべてと思う傾向にある。天然な人に想いを寄せている人は、口に出さない限り気付いてもらえないかもしれない。
天然な人の言動
天然な人の特徴は性格だけでなく、言動にも表れる。そこで次に、言動に見られる特徴を3つ確認していこう。
■ おっちょこちょいでミスが多い
天然な人の周りへの意識の薄さは、ドジを踏みやすいといった行動にも表れる。何もないところで転んだり、まったくの他人に話しかけたり、財布を忘れて買い物に行くなど、挙げだすとキリがない。
ちょっとした失敗なら可愛いものだが、つみ重なるとイライラされることもある。しかし、本人は失敗と気付いていないケースも多いのが少々厄介だ。
■ 思いもよらない行動をする
感性や感覚がややズレている天然な人は、突拍子もない行動が多いのも大きな特徴である。
グループでいるときに単独行動をしたり、フォーマルシーンにカジュアルな服装で現れたり、周囲の人が「何でそうなる?」と思う行動をしがちだ。
また、うっかり発言も多い。例えば、上司に向かって「髪の毛薄くなりました?」「太りました?」など、空気を読めない発言をすることも、通常であれば留まるべき行動の一つだろう。
また、喜怒哀楽をストレートに出すために、周りをはばからずに泣いたり笑ったりすることも少なくない。本人は何とも思っておらず、周囲が気疲れすることもしばしばだ。
■ いつでもどこでもマイペース
天然な人におっとりした雰囲気があるのは、周りに流されずマイペースな振る舞いができるためと言える。人にどう思われるかを気にしないので、遊びやデートに誘われても、自分が行きたいと思わない限りのったりしない。
「ノリが悪い」と思われることもあるが、天然を理由に許されることも多いだろう。また、サッパリしているわりに優しい印象を与えるので、そこまでキツイとは思われにくいのもプラスの意味での特徴である。
天然と言われないためには?
どんな性格にも、良い面と悪い面があって当然だ。
だからこそ天然には悪いイメージも付きまとうため、できれば言われたくないと思う人もいるだろう。そこで次に、天然と言われないための注意点を紹介していく。
■ 思ったことをすぐ口にしない
天然な人は思ったことをそのまま口にしやすいので、言葉にする前に一呼吸おくよう注意が必要だ。
口に出す前に「これはこの人に言っても大丈夫かな?」と、いったん考えを巡らせてみよう。そうすることでうっかり伝えてしまって、意図せず相手を傷つけてしまうといったリスクも減らせるだろう。
■ 周囲とペースを合わせる
天然な人のイメージといえば、良くも悪くもマイペース。悪い印象をもたれないためには、周りと足並みを揃えられるよう意識することが大切である。
我慢のしすぎは身体に毒だが、相手の気持ちや状況を汲み、時には譲ったり優先したりしてみよう。特にビジネスシーンでは、一致団結して取り組むと効率的なことがたくさんある。
■ 自分を客観的に見て改善する
天然な人の感情に素直な部分は悪いものではないが、自分を客観視することも大事だ。
鈍感なため気付いていないだけで、トラブルの火種をまき散らしているかもしれない。時には自分の行動や発言を冷静に振り返り、改善できるポイントを考えてみてほしい。行動する前に客観視するのをクセ付けられるとなお良しだ。