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「早起きは三文の得」言葉の由来は?

2024.07.04

「早起きは三文の得」の大まかな意味は、早起きすると良いことがあるだ。聞きなじみのあることわざかもしれないが、漠然としか意味を理解していない人も多いように思う。

本記事では、ことわざの意味と由来、使い方・例文を順に解説していく。似た意味の類義語と、反対の意味を持つ対義語について知りたい人も要チェックだ。

「早起きは三文の得」とは

「早起きは三文の得」とは、朝早く起きることへのメリットを表す言葉である。はじめに、ことわざの意味と由来・語源を解説していく。

■ 意味

「早起きは三文の得」を辞書で引くと、意味は以下の通り。

《「徳」は「得」とも書く》早起きをすると健康にもよく、また、そのほか何かとよいことがあるものであるということ。朝起きは三文の徳。

引用:weblio辞書/デジタル大辞泉(小学館)

上記の通り、早起きすると良いことがもたらされるという意味のことわざが「早起きは三文の得」である。ここでいう良いこと(得)とは、健康への良さは大前提だ。そこから、仕事やプライベート、対人面など、幅広く紐づいていくと分かる。もちろん金銭的な良いことも含まれるが、私たちがイメージする「得」とは少し意味が異なるだろう。

ちなみに三文とは、一文銭3枚の値段である。辞書で引くと値段のきわめて安いことと記されているため、厳密には早起きすると“少しばかりの”良いことがもたらされるという意味になると覚えておこう。

■ 由来・語源

「早起きは三文の得」の由来・語源として有力なのが、中国の王朝時代に活躍した詩人・楼鑰が書いた「早起三朝當一工」という一節だ。これは3日早起きし続けると、1日分の働きとなるとの意味がある。

上記に加え、日本に広まるうえでの由来も2つある。一つ目は、生類憐みの令による罰(鹿に危害を加えると三文の罰金)に対し、早起きして軒先に鹿の死骸がないか確認するようになった説だ。また、土佐藩が出した治水対策への早起きして堤防の土を踏み固めた者には三文を与える、というお触れが由来となっているとも言われている。

「早起きは三文の得」の使い方

「早起きは三文の得」ということわざは、先述の通り、早起きが元になって起こった良いことを表現するシーンで使用できる。ちなみに、早起きは単発的なものではなく、習慣的(継続的)なものに対して使うのが一般的だ。

以下では、意味として特筆されていた健康、そして仕事・対人面への良いことを表す2パターンの例文を紹介しよう。

■健康に良いことを指す例文

心身の健康に良いことがあった場合の例文は、以下の通り。

・早起きを習慣づけてから、ここしばらくは体調が安定している。まさに「早起きは三文の得」だな。

・「早起きは三文の得」のことわざ通り、今週はずっと朝早く起きている。すると気持ちに余裕ができてきた気がする。

一つ目は、早起きを始めてから身体的健康が保たれていることを表している。そして、朝早く起きるようになってから気持ちにゆとりが生まれたという、精神的健康を示したのが二つ目の例文だ。

■仕事・対人面の良いことを指す例文

そのほかへの良いこととして、仕事と対人面へのメリットを表す例文は以下の通り。

・朝早く起きるリズムに変えてから、仕事の効率が上がったように思う。「早起きは三文の徳」ということわざ通りだ。

・「早起きは三文の徳」というから、いつもより早めに起きて家を出る日々をおくっている。そしたら偶然、今日は旧友と10年ぶりに再会したんだ。

早起きがいかに仕事の効率を高めるかを示しているのが、一つ目の例文だ。また、二つ目では、朝早いターンをおくることへの思いがけないメリットにも言及している。

■ 三文の「得」と「徳」正しいのはどっち?

「早起きは三文の得」の得は、得と徳いずれも間違いではない。

ちなみに、多くの辞書では徳と記されている。金銭的な利益を除く良いことを表す場合は、徳とする方が伝わりやすいかもしれない。

「早起きは三文の得」の類義語

「早起きは三文の得」の類義語には、仕事へのメリットを表すものが多い。ここでは、2つの似た表現を紹介する。

■ 「朝の一時は晩の二時に当たる」

「朝の一時は晩の二時に当たる」とは、朝は夜の2倍仕事が捗るという意味を持つことわざだ。仕事はなるべく朝のうちにするべきだという教訓でもある。

■「朝起き千両夜起き百両」

朝は夜より10倍ほど効率が上がることを指すのが「朝起き千両夜起き百両」だ。朝の一時は晩の二時に当たる、の上昇率は2倍だったことから、より仕事効率が上がることを表現するシーンで使いたい。

「早起きは三文の得」と言えるエピソードは満載

「早起きは三文の得」とは、早起きは良いことをもたらすという意味を持つことわざだ。中国の詩に由来し、反対の意味を持つ対義語には、朝の一時は晩の二時に当たる、などがある。

ちなみに、健康や仕事に対する良いエピソードとして使われることが多いことから、私たちの生活において早起きの習慣がいかに有益か分かるだろう。健康を保ち仕事の効率化を図りたいなら、ぜひ「早起きは三文の得」を胸に刻んでほしい。

文/shiro

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