細かいことを気にしすぎたり、小さなことでピリピリしたり……。あなたの周りにはそんな神経質な人はいませんか?
神経質な人を苦手だと感じる方は多く、一度苦手意識を持ってしまうと、一緒にいることで強いストレスを抱えてしまうこと可能性も。そこで今回は、一緒にいることに疲れるその前に、神経質な人の特徴と対処法をお伝えします。
「神経質」とは?
はじめに、「神経質」の意味を確認しておきましょう。
小学館のデジタル大辞泉によると、
・情緒的に不安定で、わずかなことにも過敏に反応して自分を病的な状態だと思い込む気質。
・細かいことまでいちいち気に病むさま。
とあります。
意味にも「わずかなこと」や、「細かいこと」という言葉が使われていることから、神経質な人には、他人から見ると気にしないほどの小さなことを気にしてしまう傾向があることがわかります。
神経質な人の特徴とは
神経質な人は、なぜ細かいことが気になるのでしょうか。特徴からわかる原因をここでは見ていきます。
1.完璧主義
神経質な人は、何事も完全にやり遂げなければ気が済まないといった、完璧主義な傾向があります。
中途半端に終わることを嫌い、自分だけでなく、他人の中途半端な行いに対しても許せない気持ちを持っている場合も。この気持ちの押し付けが、周囲からすると窮屈に感じてしまうのです。
2.強いこだわりを持つ
何かを行うときなどに強いこだわりを見せるのも、神経質な人の特徴です。
強いこだわりとは、マイルールのようなもの。そのマイルールが絶対的に正しいと思い込んでおり、それを他人に強要することもしばしば。この特徴を持つ人は他人からのアドバイスを素直に受け入れないという特徴も併せ持ちます。
3.他人の目を気にする
周囲にどう見られているのか、他人から自分は評価されているのかなど、神経質な人は他人の目を気にすることが多いです。
完璧主義であったり、強いこだわりを持ち、それを周囲にアピールできる人は、自分が正しいことを行っているというプライドがあります。プライドを他人からの評価で満たそうとしており、そのために他人からの目を気にします。
4.心配症
3.で触れたように、他人からの評価を気にする分、失敗を絶対にしたくないという思いも強いです。なので、どうすれば失敗せずにできるのかと常に考えてしまうという、心配性な一面も神経質な人は持っています。
細かいことを気にしすぎるのには、ミスを未然に防ごうという思いもあるのです。
5.計画性がある
神経質な人は心配性でもあるので、成功を得るために何事も前もって計画的に進めようとします。また、細かいところまで目が行き届いているのでミスも少なめ。仕事の進行役などを担うと完璧にその任務を全うしてくれるでしょう。
6.気配り上手
3.でも触れたように、神経質な人は他人の目を気にする傾向があります。これは、つまり他人のことをよく見ているということです。他人の些細な変化にも気づきやすいというのも、神経質な人の特徴の1つと言えるでしょう。
神経質な人との無理のない付き合い方は?
神経質な人に振り回されたストレスをためないためには、相手の価値観を受け入れることです。これは相手に合わせるということではなく、認めるということ。ここでは神経質な人と上手に付き合う方法をご紹介します。
1.アドバイスをしない
神経質な人は、特徴にあったように、事前に計画的に物事を進め、マイルールに沿って完璧に物事を進めます。その進行には絶対的な自信を持ち、他人からの評価を得られることに喜びを感じます。
そんな人に対して、たとえ相手のやり方よりもいい方法があったとしても、アドバイスすることはタブーです。揉める種を作ってしまうだけ。まさに、火に油を注ぐような行為と言っても過言ではありません。
神経質な相手が自分の部下といった関係であれば、仕事に影響を考慮してアドバイスはしたほうがいいですが、それ以外は控えたほうがいいでしょう。
2.視点をマイナスからプラスに変える
細かいことを指摘されたり、すんなり進むはずのものに対して必要以上の時間をかけられたりした場合、あなたならその相手のことをどう思いますか?
神経質な人を苦手だと感じている人なら、おそらく「面倒だな」「うるさいな」「遅くてイライラする」など、マイナスなことを思うことが多いかもしれません。その考えをプラスに変換してみてください。
細かいことを指摘されたなら、「そこまで気づいてくれてありがとう」といったように。必要以上に時間がかかっているなら、「真面目に取り組んでくれているんだな」といったように、相手の行動を前向きに捉えてみてください。
世の中には細かいことが得意な人がいれば、苦手な人もいます。相手の特徴のプラス部分に目を向けることで、神経質な人への苦手意識も少なくなるはずです。
文・構成/藤野綾子