完璧主義な人の短所
丁寧な仕事ぶりと責任感の強さから、信頼・評価されやすい完璧主義な人。一方で、スピード感や対応・適応力といった部分で問題が生じやすい。以下では、完璧主義な人の3つ短所となりそうな点をまとめた。
■ 始めるまで時間がかかる
完璧主義な人にありがちな短所は、始動までに時間がかかってしまうということだ。基本的に0か100かの性格のため、完璧にやりこなせると判断するまで動けない傾向にある。
やり始めると高い成果を上げられるが、フットワークは軽くなく、100%未満の自信で動き出せないのはやや問題だ。
■ 他人にも完璧を求める
完璧主義者は責任感の強さを含め、他者にも自分と同レベルの完璧を求める傾向にある。手を抜く人を許せず、場合によっては𠮟りつけてしまうこともあるだろう。完璧を求めるために人間関係がこじれやすいのは、避けて通れない道だ。
■1つの失敗を引きずりやすい
過去のトラウマや環境によって完璧主義にならざるを得なかった人は、失敗を後々まで引きずりやすい。一つのミスが精神的に命取りなのだ。なかなか始動できないことと相まって、新しいことに挑戦しにくくなることも短所の一つと言える。
完璧主義をやめたい人の直し方
最後に、完璧主義をやめたい人のために、性格との向き合い方を紹介していく。生まれつきの性格も含め、工夫次第できっと改善に向かうはずだ。
■ 優先順位を付けて行動する
こだわりの強さを軽減するためには、優先順位をつけて動くことが大切である。そもそもすべてのことを一から十まで完璧にこなすことは不可能であり、一部に時間や労力をかけすぎているとなおさらである。
優先順位が決まると、今度はその縛りを忠実に守ろうと努力するだろう。徐々にこだわりからフェードアウトして、完璧主義の傾向が和らぐと考えられる。
■ 物事を加点式で考える
物事を加点式で考えることも、向き合い方の一つである。
完璧主義者は失敗を防ぐことに情熱を注ぐため、減点的な物の見方をする傾向にあるのだ。「完璧にやるには何が足りないか」ではなく、これができたから完璧に近づけた、といった見方にシフトしてほしい。
加えて、できたことを褒める・できなくても次があると思えるよう意識してみよう。
■ 周囲の人に頼る
完璧主義な人は一人で抱え込みがちのため、人に頼るという選択をしてみてほしい。人には得意不得意があるため、分担する方が効率的で、かつコミュニケーションもはかれる。
人を頼るのには抵抗があるかもしれないが、手持ちの仕事が少なくなるとストレス軽減にもつながって良いことづくしだ。
「できないくせに完璧主義」の呪いを解こう
何事にも完璧を求める完璧主義者。努力家で責任感が強いことから、仕事においても信頼を勝ち取りやすいはずだ。
ただし、失敗すると尾を引きやすいことや、周囲の人にも同レベルを求めやすく、ストレスが絶えないことは見逃せない。
自覚している人の中には、「自分はできないくせに完璧主義だ」と悩む人も少なくないだろう。すべてにおいて100%な人などおらず、できないことがあるからこそ完璧を追い続けるのである。完璧主義の呪いに対し、自分なりの向き合い方を研究してみよう。
文/shiro