「馬脚を露わす」の対義語
「馬脚を露わす」の理解を深めるには、類義語のみならず対義語も知っておきたい。。
■頭角を現す
「頭角を現す」は才覚が抜きん出て、周囲の人より一段と目立ち始めることを指す。語源も併せて理解したいのだが、頭の先端の角が理由にある。獣の群れの中で、大きな角が携えられていると目立つに違いないからだ。
つまりプラスの要素で満ちているのが「頭角を現す」で、一方の「馬脚を露わす」は知られてしまうとネガティブな要素に対して使われるのが理解のポイントである。
また評価される要素が徐々に浮き彫りとなるのが「頭角を現す」で、白日のもとに晒されるのが「馬脚を露わす」という覚え方も把握しやすい。
人物を注意深く見る時に使いたい「馬脚を露わす」
「馬脚を露わす」は既述の通り、化けの皮が剥がれ、隠されていた本性が露わになるという意味だ。
「動物の馬の脚があらわになる」と覚えてしまうと理解しにくいが、それが「演劇でボロが出ること」を表すと覚えれば、意味を間違えることはないだろう。
難解な字も並ばないため、日常会話や仕事の場でも容易く使っていけることわざだ。いま一度類義語と対義語の理解も深め、用途に応じて使い分けられるようになっていこう。
文/shiro