DIME MAGAZINE
「ローリングストックの実施率」は20.1％、持ち出し可能な「防災バッグ」42.4％が準備済み
防災食（非常食）を食べた分だけ買い足して、常に新しい食料を備蓄しておく備蓄方法である「ローリングストック」を知っているかを聞いたところ、「知っており現在実施している」と回答した人は昨年から1.9ポイント減少の20.1％であった。
災害が発生し避難が必要になった際に、避難用の持ち出しバッグなどといった、すぐに持ち出せる避難グッズを用意しているかを聞いたところ、「十分に用意している」と回答した人は9.2％で、「ある程度用意している」と回答した人が33.2％と、合わせると過去最多となる42.4％の人が用意していることが分かった。
一方で「ほとんど用意していない」と回答した方は25.8％で、「全く用意していない」と回答した31.8％と合わせると57.6％と、半数以上の家庭で持ち出し用防災バッグが用意できていない状況が続いている。
国土交通省や自治体などが公開している、自然災害などによる災害リスクを地図化した「ハザードマップ」などで自身の居住エリアの災害リスクを把握しているか聞いたところ、「すでに確認しておりリスクを知っている」と答えた人は全体の44.1％で、昨年の43.8％から0.3ポイント上昇し、過去最多となった。
一方で実際に、避難場所や避難ルートを確認していると回答した人はわずか11.8％にとどまっている。
寒さへの防災対策、61.6％が未対応。簡易トイレの備蓄は26.2％にとどまる
能登半島地震でも低体温症などが問題となったが、近年冬の寒さに対応するための防災対策が重要視されている。
そこで寒さなどに対応するための「冬の防災対策」ができているかを聞いたところ、「十分にできていると思う」が7.8%で、「どちらかというとできていると思う」が30.6%となった。
「どちらかというとできていないと思う」は36.0％で、「全くできていない」の25.6％を合わせると61.6％の人が十分にできていない状況が明らかに。
実際に防寒対策として「保温・断熱シート」を備えていると回答した人は22.6％にとどまるなど、つい忘れてしまいがちな冬の寒さ対策も重要な課題として残る結果となった。
また、備えを忘れがちな「簡易トイレ」の備蓄率は昨年の26.6％から0.4ポイント下がり26.2%にとどまっていることも判明した。
調査概要
有効回答数：子どもと同居している20歳から49歳までの全国の母親800名
（地域別に均等割付：北海道100名／東北地方100名／関東地方100名／中部地方100名／近畿地方100名／中国地方100名／四国地方100名／九州・沖縄地方100名）
※2024年1月に発生した能登半島地震の影響により、被災地域の新潟県、富山県、石川県、福井県は調査対象から除外している
調査期間：2024年2月13日～2024年2月15日
調査方法：インターネットリサーチ
※出典：ミドリ安全調べ
関連情報
https://ec.midori-anzen.com/shop/e/ef_bousai/
構成／Ara
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