GfK Japanは全国のカー用品店、タイヤ専門店、ガソリンスタンド、ホームセンター、インターネットの販売実績データを元に、市場規模相当に拡大推計した自動車用タイヤ、エンジンオイル、バッテリーの販売速報を公表した。
タイヤ〜販売経路により売上に差が出る結果に
2024年2月の自動車用タイヤ販売は本数は前年並みとなった。しかしながら、店頭では同13%増であったことに対し、インターネットでは同12%減と明暗が分かれる結果が出た。
店頭の好調は降雪があったことに支えられており、冬タイヤは本数前年比41%増、オールシーズンタイヤは同34%増の伸長を見せた。
タイヤ全体の税抜き平均価格は1万1200円と前年同月から6%上昇し、店頭では7%、インターネットでは3%上昇した。この結果、金額前年比は6%増と堅調に推移し、店頭では21%増、インターネットでは9%減となった。
エンジンオイル〜4L缶の販売は数量前年比13%減と不調
2024年2月の自動車用エンジンオイル販売は、販売量(リットル換算)ベースで前年比13%増と好調であった。
ただ、4L缶の販売は数量前年比13%減と不調で、店頭が同12%減、インターネットでは同23%減と大幅に前年を割り込んだ。
4L缶の粘度別にみると、最も販売量の多い0W-20は数量前年比9%減に留まったものの、5W-30が同15%減、5W-40が同30%減と大幅な減少となった。
4L缶の税抜き平均価格は4224円と前年同月から9%上昇し、店頭では10%、インターネットでは4%上昇した。4L缶全体の金額前年比は5%減となり、店頭では3%減、インターネットでは20%減となっている。
バッテリー〜金額前年比では10%増と二桁成長を達成
2024年2月の自動車用バッテリー販売は数量前年比3%増と微増で、店頭では1%増、インターネットでは7%増となった。D26が数量前年比17%増、B20が同15%増と全体をけん引した。
またEN規格のバッテリーは数量前年比5%増で、店頭では同33%増と著しい伸長を見せた。
バッテリー全体の平均価格は前年同月から7%上昇し1万3560円となり、店頭では10%、インターネットでは2%上昇。これにより金額前年比では10%増と二桁成長を示した。店頭の金額前年比は11%増、インターネットでは8%増であった。
・タイヤはカー用品店、タイヤ専門店(メーカー系列を除く)、ガソリンスタンド、インターネットを集計対象としている。
・エンジンオイル及びバッテリーはカー用品店、ガソリンスタンド、ホームセンター、インターネットを集計対象としている。
構成/清水眞希