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iPhoneのテザリング機能は、ネットワークを他のデバイスと共有できるため、外出先でPCを使用したい時などに非常に便利です。
しかし、テザリングでインターネットに接続しようとした時に、うまくできないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、iPhoneでテザリングをする方法やテザリングができない理由、テザリングができない時の対処法について解説していきます。
iPhoneでテザリングができない6つの理由と対処法
iPhoneでテザリングができない原因は、状況によってさまざまなものが考えられます。それぞれの原因と対処法について、チェックしていきましょう。
1.テザリングオプションに未加入になっている
テザリングを利用するためには「有料のテザリングオプション」への加入が必要な通信会社があるため注意が必要です。
オプションに加入していないと、そもそもテザリングが使えないケースもあるので、まずは契約内容を確認し、必要に応じて加入しましょう。
ドコモ
ドコモの場合、テザリングの利用に特別な申し込みは不要、月額使用料も無料となっています。大容量プランである「eximo ポイ活」「eximo」「5Gギガホ プレミア」「5Gギガホ」であれば、テザリングも無制限で利用できます。
【参照】ドコモ テザリング
au
auでも、テザリング機能は無料で利用できます。ただし、利用開始には申し込みが必要なので、事前に確認しておきましょう。
また、auの場合は、契約しているプランによって、利用できるテザリングでのデータ通信量に違いがあるので、合わせてチェックしておくのがおすすめです。
【参照】au テザリングオプション
ソフトバンク
ソフトバンクの場合、データ(パケット)定額サービスに加入していれば、テザリングオプションが利用できます。
料金は、無料、もしくは月額550円となっており、加入プランによって異なります。現行のペイトクプランやメリハリ無制限などでは、無料で利用できます。
楽天モバイル
楽天モバイルでも、申し込みなくテザリングオプションが利用できます。料金プランと同様に、無制限で使えるのも特徴です。
ただし、使用したデータ通信量に応じて、 20GBまでは段階的に料金が上がっていくので、費用を抑えたい人は注意しましょう。
【参照】楽天モバイル テザリング
2.パスワードが間違っている
テザリングする際は、親機に設定しているパスワードの入力が必要です。パスワードが間違っていれば、テザリングできません。
アルファベットの大文字や小文字、数字など1つでも間違えると接続できないため、注意して入力しましょう。
パスワードを変更するには、設定アプリの「インターネット共有」から「Wi-Fiのパスワード」に進み、任意の英数字を入力します。
3.「インターネット共有」がオフになっている
iPhoneの設定で「インターネット共有」設定がオフになっていれば接続できません
「インターネット共有」をオンにするには、設定アプリの「インターネット共有」から、「ほかの人の接続を許可」のチェックをオンにします。
もしくは、コントロールセンターの左上にあるボックスをタップし、「インターネット共有」をオンにしましょう。
4.iPhone自体がインターネットに接続していない
親機であるiPhoneがインターネットに接続していなければ、テザリングはできません。インターネットに接続できていない原因として、以下の理由が考えられます。
- 機内モードになっている
- 電波障害
機内モードになっている場合は、コントロールセンターより飛行機ボタンを押してオフにしましょう。
電波状況が悪くテザリングが使用できなくなっていることがあるため、設定に問題がなければ、電波状況のいい場所で再度接続できるか確認しましょう。
5.同時接続台数が5台を超えている
iPhoneの場合は、テザリング接続台数の上限は5台となっています。接続台数を超えている場合は、減らしてから再度接続を試してみましょう。
6.iOSを最新バージョンにアップデートしていない
テザリングを利用するためには、iOSが最新バージョンである必要があります。iOSのバージョンをアップデートしてからテザリングし直してみましょう。
原因がわからない場合の対処法3つ
上記の対処をとってもテザリングができない場合は以下3つを試してみましょう。
1.iPhoneを再起動する
電子機器は一時的に動作の不具合が生じる場合があります。そのような場合、再起動で解決することが多いため、試してみるといいでしょう。
2.接続機器(PCやゲーム機)を再起動する
親機のiPhoneと同じく、接続機器も一時的な動作の不具合が生じる場合もあるため、再起動を試してみましょう。
3.ネットワークをリセットする
通信関連の設定にエラーが生じている場合には、ネットワーク設定のリセットが有効です。
「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「ネットワーク設定をリセット」から実行できます。
テザリングについて
最後に、テザリングとは何か、テザリングができる機器や方法について補足しておきます。
1.テザリングとは
テザリングとは、iPhoneやタブレット端末などの親機を介して、ゲーム機器やデジタルカメラなどの子機に無線でインターネット共有することです
通信サービスエリア内であれば、LAN回線がなくてもインターネットに接続できるため便利です。
スマートフォンやタブレット端末などを親機にする場合、データ通信機能を持つSIMが差し込まれている必要があります。
2.テザリングができる機器
テザリングができる機器は以下のようなものがあります。
- ゲーム機器
- タブレット端末
- パソコン
- デジタルカメラ
3.テザリングの接続方法
テザリングの接続方法には以下の3つがあります。
- Wi-Fiで接続
- Bluetoothで接続
- USBで接続
3つの方法について以下の表をご確認ください。
テザリングの接続方法 |
メリット |
デメリット |
Wi-Fi |
・通信速度が速い ・Wi-Fi対応の危機が多いため適応範囲が広い ・同時に他機器とテザリング可能 |
・iPhoneのバッテリー消費が大きい ・Wi-Fiの接続が中断される場合がある |
Bluetooth |
・iPhoneのバッテリー消費が少ない ・パスワード不要で接続が簡単 |
・通信の速度が遅い ・外部機器がBluetoothに対応している必要がある |
USB |
・通信が安定している ・通信速度が速い ・安全性が高い |
・接続が1台のみ ・USBケーブルが必要 |
テザリングの接続方法によって特徴が異なるため、自身の環境に合ったテザリング方法を選択しましょう。
4.テザリングのメリット
最近では街中でも様々なところで無料Wi-Fiが提供されており、比較的容易にタブレットやノートパソコンをオンラインで使用することができます。
しかし、通信が暗号化されていない無料の公衆Wi-Fiサービスは、閲覧中のWEBの内容や入力内容などを盗み見られて個人情報が漏れてしまう等のリスクがあるため、注意が必要です。
このようなリスクを回避し、パソコンやタブレットなどを安全に使用するためには、自らのモバイル通信を使うテザリングは非常に有効な手段といえるでしょう。
5.テザリングのデメリット
テザリングしたタブレットやノートパソコンで使用したデータ通信は、モバイル通信の月間容量を消費するため、頻繁にテザリングするとデータ容量が足りなくなってしまうかもしれません。
一部の通信サービスでは、テザリング機能は有料となる場合もあります。
また、テザリング機能を使用中はiPhoneのバッテリーを消費し続けているため、長時間になるとバッテリー不足でiPhoneが使えなくなってしまう可能性もあるでしょう。
6.iPhoneでのテザリングならiPadやMacが超簡単に接続できる
iPhoneのテザリング(インターネット共有)機能であれば、同一のApple アカウントでログインしているiPadやMacと、簡単に接続できます。
Wi-Fiの設定項目を開くと、「〇〇のiPhone」と表示されるので、クリックするだけで、簡単にテザリングが利用できます。
一方、Windows PCやNintendo Switchといった、アップル製品以外のデバイスを利用する場合は、iPhoneでインターネット共有をオンにした後、子機となるデバイスのWi-Fi設定画面にて、iPhoneを選択する必要があります。