転職市場で求められるマネジメント経験と能力とは?
中途採用を行なう企業の中には、マネジメント経験と能力を求めているところが多くある。マネジメント経験者は、メンバーのモチベーションを高めてチームワークを促進するスキルを有しており、目標達成への貢献を期待できるためだ。
目標を達成するための計画立案だけでなく、予期せぬ問題が発生した際の解決能力を有している人材は、どの企業にとっても貴重だ。マネジメント経験を有している人材は、頼りになるのはもちろん、チームのポテンシャルを最大限に引き出す役割も期待できる。
求人を出している企業のニーズは、効率性と生産性の改善や利益の向上などを実現してくれる人材だ。マネジメント経験を豊富に持つ人材は、目標を達成するために必要な知識とスキルを高度なレベルで有していることから、企業のニーズと合致する。
なお、実際に自身のマネジメント経験をアピールする際には、具体的な数字や行動を盛り込むとよい。「売り上げを○%向上させた」「○人のメンバーのマネジメントを行ない、具体的に△△のような取り組みをし、□□の成果を上げた」のように、わかりやすく伝えよう。
まとめ
マネジメント経験を有している人材は、高い評価を得やすい。また、マネジメント経験を積めるのは、部長や課長などの役職者に限らない。パートやアルバイト、雇われ店長という立場でも、マネジメント経験は得られる。
後輩指導や新人教育に携わった経験も、立派なマネジメントだ。自覚はなくとも、人材育成や目標を実現するための計画立案やPDCAを回すことは、価値のある経験と言えるだろう。
文/柴田充輝
厚生労働省、保険業界、不動産業界での勤務を経て独立。FP1級、社会保険労務士、行政書士、宅建士などの資格を保有しており、特に家計の見直しや資産運用のアドバイスのほか、金融メディアで1000記事以上の執筆を手掛けている。