食事療法を専門とし、「免疫対策」にも精通する医師・石原 新菜氏からの解説
■寒暖差による、体の影響は?
調査の結果にもあるように、春の時期は一年の中でもっとも寒暖差が多い時期で、体調管理が難しいと回答している方も多いようです。季節の変わり目に特有の問題や体調変化に直面していることがわかります。一般的に、寒暖差が7℃以上になると、寒暖差による体へ影響が起こりやすいと言われています。
さらに、春は新年度で、環境が変わる時期でもあるので、ストレスを感じやすく、さまざまな影響が出ると予想されます。
■衣服などの体温管理に加えて体の内側から免疫ケアを
調査結果では、“厚着・重ね着をする”などで体温管理をしている方も多くいましたが、他の対策は特に行っていないのが実情。体の内側からしっかり整える「免疫ケア」をおすすめします。睡眠を6~7時間とる、湯船につかって体を温める、適度な運動、それから、乳酸菌飲料などで体の内側から体調管理をすることが大事です。
季節の変わり目の春は寒暖差が大きくて、まだ身体が準備不足ですので、日頃から免疫ケアで備えましょう。
<イシハラクリニック副院長 石原 新菜(いしはら にいな)氏 プロフィール>
医師、ヒポクラティック・サナトリウム副施設長、フェムテック・ジャパン理事、健康ソムリエ理事、ロングライフラボ理事。
医学生の頃から自然医学の泰斗で医学博士の父、石原結實と共にメキシコのゲルソン病院、ミュンヘン市民病院の自然療法科などを視察し、自然医学の基礎を養う。現在は父の経営するクリニックで漢方薬処方を中心とする診療を行うかたわら、テレビ・ラジオへの出演や執筆、講演活動なども積極的に行い、「腹巻」や「生姜」などによる美容と健康増進の効果を広めることに尽力している。
二児の母、女性としての視点からアドバイスにも定評がある。著書に13万部を超えるベストセラーとなった『お医者さんがすすめる 不調を治す10倍ショウガの作り方』(アスコム)他、『眠れなくなるほど面白い 図解 免疫力の話:免疫力を最強に上げる方法を医師がすべて解説!』(日本文芸社)『免疫力を上げて得する人になるコツ33:何かとうまくいくあの人のヒミツ』(学研プラス)など約70冊がある。
<調査概要>
調査対象 :20~60代/全国/男女/600名
調査方法 :インターネットアンケート調査
調査期間 :2024年3月8日(金)~3月11日(月)
出典元:キリンホールディングス株式会社
構成/こじへい