「教育訓練給付金」とは、国が指定した対象講座で学んだ人に負担した費用の一部を国が給付してくれる制度のこと。間もなく新年度のスタートということもあって、資格取得などを始める人は多いだろうが、実際のところ、この「教育訓練給付金」を知っていたり、利用したりする人はどの程度いるのだろうか?
YouTubeチャンネル「脱・税理士スガワラくん」を運営する税理士の菅原 由一氏はこのほど、20歳以上60歳未満の会社員の男女全国1,820人を対象に「教育訓練給付制度」に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。
教育訓練給付制度の認知度4割、利用者1割超
「『教育訓練給付制度』を知っているか?」と尋ねたところ、4割弱(37.1%)が「まったく知らない」と回答して最多となり、以下「なんとなく知っている」(27.1%)、「聞いたことがある」(21.7%)と続き、「良く知っている」は1割超(14.2%)となった。
「『教育訓練給付制度』を利用したことはあるか?」と聞いたところ、「利用したことがある」は1割超(13.7%)しかいなかった。
「教育訓練給付制度を利用したことがある」と回答した250人に「どのような経緯で利用したか?」と尋ねたところ、「自分で調べた」が6割超(64.8%)と多く、以下「会社からの紹介」(26.8%)、「家族、友人知人からの紹介」(6.4%)と続き、「ハローワークからの紹介」(2.0%)もわずかにいた。
「『教育訓練給付制度』を利用したのはなぜか?」と聞いたところ、「スキルアップ」(58.8%)が最多で、以下「就職・転職に有利」(42.2%)、「資格取得」(38.0%)、「社内外での評価」(19.2%)と続き、「受講費用の一部がもらえる」は1割程度(11.2%)となった。