「猫と暮らしたい」と思いつつも、「賃貸でペット禁止」「猫を飼うのが初めてで自信がない」「出張が多く留守にしがち」「高齢なので最後まで面倒を見れるか不安」といったさまざまな理由であきらめている人は多い。「NPO法人 東京キャットガーディアン」(以下「東京キャットガーディアン」)が提案している、オフィスで猫のお世話をする「猫付きカンパニー®」は、こうした環境の人にとっては朗報かもしれない。
しかし、(ペット関連メーカーならともかく)普通の会社で猫を飼育するなんて、果たして可能なのだろうか。それを実践しているという、「猫付きカンパニー®」第一号の「IRODORI合同会社」を取材してみた。
▲「猫付きカンパニー®」第一号の「IRODORI合同会社の社内風景
キュートな2匹のオフィス猫に、会った瞬間メロメロ
「IRODORI合同会社」は、精神障害や発達障害、知的障害などのために一時的にフルタイムでの就業が困難な人に、心理学をベースとしたヒーリングプログラムとカウンセリングを融合させたサービスを提供する自立訓練(生活訓練)施設。今年の2月にオフィスを構えたばかりのスタートアップ会社だ。
オフィスがあるのは、相鉄線の西横浜駅から徒歩数分のところ。オフィスのドアには「猫がいます。開けないでください!」というプレートが掛かっている。中から開けてもらって、猫たちが過ごしているスタッフルームに案内してもらうと…。
かわいらしい2匹の猫がダッシュしてお出迎えしてくれた。兄弟猫でまだ10か月だそうで、鳴き声がミーミーかわいらしく、とても人なつっこい。あまりのキュートさに、いきなりハートがわしづかみ状態…。
▲茶トラの「みかん」ちゃんは、甘えん坊で、ねずみのおもちゃで遊ぶのが大好き
▲キジトラの「カカオ」ちゃんは、こうやってお腹を撫でてもらうのが大好き