クラッシャー上司への対処方法3つ
ここからは、クラッシャー性質の人が上司になってしまったときの対処方法を3つご紹介していきます。
1.クラッシャー上司の上司に相談する
クラッシャー上司のさらに上の上司に相談してみましょう。その際のポイントは、具体的にクラッシュ行動の例を出す、クラッシャー上司につぶされた自分以外の人の証言も集める、休職者や退職者の実数を伝える、ということです。「私だけがそう感じているのではなく多くの人がそう感じていて実際につぶされている」というふうに、感情を訴えるのではなく、事実関係を上司に把握してもらうことが大切です。
2.産業医に相談する
従業員が50人以上の事業所は、産業医を設置しなければなりません。産業医設置条件を満たしている会社に勤めている場合は、産業医に現状を伝えてみるのもよいでしょう。産業医の視点から会社に助言してもらえると、人事が動く可能性は高くなります。
3.理不尽な言動にはNOをつきつける
上司といっても相手も同じ人間です。理不尽な言動にははっきりNOを伝えましょう。もしその結果、自分が異動になったり退職を選択したとしても、クラッシャー上司から圧をかけられ続けて心身が壊れるよりはマシです。そもそもクラッシャー上司をかばう会社に発展的な未来はありません。去ることは逃げることではなく発展的な解消と理解すればよいのです。
まとめ
クラッシャー上司と日々接していると、次第に「上司と自分」という上下の枠でしか物事を考えられなくなり、追い詰められてしまいがちです。しかし上司であっても同じ人間同士。理不尽に従う義務はありません。クラッシュされる前に動くことは、自己防衛であることを忘れないでください。
文/小日向るり子
フィールマインド代表。カウンセリング件数約6000件(2024.4月現在)。カウンセリングのほか人間心理や恋愛コラムの執筆も行っている