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「ご心配ありがとうございます」は正しい使い方?注意点や言い換え表現を解説

2024.04.05

「ご心配ありがとうございます」という言葉は失礼ではないか、気になっている方もいるのではないでしょうか。相手の気遣いに感謝を表す言葉であり、敬語として使用して問題ありません。「ご心配ありがとうございます」の意味や使う際の注意点、言い換え表現をご紹介します。

「ご心配ありがとうございます」は正しい敬語表現

「ご心配ありがとうございます」は、正しい敬語表現であるため、上司や取引先などの目上の方に使用できます。

「ご心配ありがとうございます」の「ご心配」は、物事の先行きなどを気にして悩む「心配」に、接頭語の「ご」をつけ加えた言葉です。気にかけてくれたことへの感謝は、単に「ありがとうございます」で終わらせるよりも、「ご心配ありがとうございます」としたほうが伝わりやすいといえます。

 

「ご心配いただきありがとうございます」を使う際の注意点

「ご心配ありがとうございます」は敬語表現として正しいものの、使う際には、「現状や進捗もセットで伝えるのが望ましい場合がある」「恐縮ですの方が適しているケースがある」など、いくつかの注意点が存在します。ここでは、「ご心配ありがとうございます」を使う際の注意点を確認しましょう。

現状や進捗も伝えるのが望ましい

「ご心配ありがとうございます」と伝えた後に、相手に心配をかけたその後の現状や進捗も伝えるのが望ましいケースが多いと考えられます。例えば、体調不良による欠勤で心配をかけた場合は、「おかげさまで、すっかり回復して元気です」と報告することで、相手の心配を緩和できるでしょう。

「恐縮です」の方が適しているケースも

状況によっては「ご心配ありがとうございます」よりも、「恐縮です」のほうが適していることもあると知っておきましょう。例えば、相手が親身になって心配してくれた場合、「ご心配ありがとうございます」という表現ではあっさりしすぎていることがあります。

自分の行動や状況で相手に心配を与えたり、何らかの負担をかけたりしたのであれば、「ご心配いただき恐縮です」と伝えたほうが、申し訳ないという思いを伝えられます。

「お忙しい中」などを加えて気遣いを表すのがベター

単に「ご心配ありがとうございます」とするよりも、「お忙しい中」などのクッション言葉を加えたほうが、相手の気遣いへの感謝の気持ちを添えられるでしょう。

「お忙しい中ご心配ありがとうございます」や「ご多忙にもかかわらず、ご心配ありがとうございます」など、忙しい相手が気にかけてくれたことに対する気遣いを表すとよいでしょう。

 

「ご心配ありがとうございます」の言い換え表現

ここからは、「ご心配ありがとうございます」と同じような意味の、言い換えが可能な表現をご紹介します。いずれも、心配や配慮、気遣いなどをしてくれた相手への感謝を伝えられる言い回しです。覚えておくことで、良好な人間関係を保てるでしょう。

「ご心配いただきありがとうございます」

「ご心配いただき」の「いただく」は、「もらう」の謙譲語です。自分がへりくだることで、相手の尊敬を表すことが可能です。目上の方には、より敬意を強く表せる「ご心配いただきありがとうございます」を使うとよいでしょう。

「お気遣いいただきありがとうございます」

「お気遣い」に「もらう」の謙譲語である「いただく」を加えた表現です。「心配」は先のことなどを気にして心を悩ますことに対し、「気遣い」はあれこれと気を遣うことであり、「気遣い」のほうがやや配慮する範囲が広いといえます。

状況に応じて日程を変えてくれた、抱えている仕事量を気遣う言葉をかけてくれたなど、ささいなことも含めて相手が気遣いをしてくれたことに対して感謝を表すことが可能です。

「ご心配くださりありがとうございます」

「くださり」をつけた尊敬語で、心配してくれたという相手の行為に敬意を示す表現です。目上の方に対して、「尊敬語」と「謙譲語」のどちらを使っても問題はありません。ただし、相手の行為に敬意を示すという理由から、ビジネスにおいては尊敬語の「ご心配くださりありがとうございます」が使われる機会が多いといえます。

「ご高配いただきありがとうございます」

「ご高配」は「ごこうはい」と読み、その心配りや判断に敬意を表する言葉です。そのため、「ご高配いただきありがとうございます」は、相手とその気配りに敬意を示す、かしこまった表現として使えます。

ただし、堅い印象を与えるため、使う場面を選ぶことを押さえておきましょう。公式なイベントや会合に招待されたときや講演やプレゼンテーションの場など、フォーマルなシーンや書面で使用することがほとんどです。

参考:デジタル大辞泉

「ご配慮いただきありがとうございます」

心を配ることや心遣いを意味する「配慮」への感謝を表す表現です。こちらの状況を考慮し、何かしらの機転のきいた対応をしてくれたようなときに、その行為への感謝の気持ちを伝えられます。

「ご心配賜りましてありがとうございます」

「ご心配ありがとうございます」に、目上の方から物などをいただくという意味の「賜る」を加えた敬語の表現です。心配してくれたことに対し、敬意とともに感謝の気持ちを示します。日常的に使うのにはそぐわない表現であるため、公式なスピーチをする際などに使いましょう。

 

「ご心配ありがとうございます」を適切に使おう

「ご心配ありがとうございます」は、上司や取引先などの目上の方に使用できる、正しい敬語表現です。気にかけてくれたことに対する感謝の気持ちを、敬意をもって伝えられます。

使用する際、状況によっては現状の様子や進捗もセットで伝えるのが望ましい場合があることは少なくありません。また、心配してくれたことに対して、必ずしも「ご心配ありがとうございます」という表現が適しているわけではなく、申し訳ないという気持ちを伝えられる「恐縮です」と言ったほうがよいケースもあります。さらに、「お忙しい中」などのクッション言葉を加えると、相手の気遣いへの感謝の気持ちを添えられるでしょう。

「ご心配ありがとうございます」を使う際のポイントや注意点を把握し、適切に使えるようにしましょう。

構成/橘 真咲

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