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「幸いです」を他の言葉で言い換えると?

2024.04.18

ビジネスシーンでよく使われる「幸いです」という言葉の、言い換え表現を知りたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

角を立てずに依頼できる表現ではあるものの、目上の方に使うのには適していません。本記事では、「幸いです」の使い方や注意点などをご紹介します。

「幸いです」はどんな敬語?意味と使い方

■「幸いです」の意味

「幸いです」の意味は、「〜してもらえるとありがたいです」「~してもらえるとたすかります」です。メールやチャット上で何かを依頼する際に、使われることが多い表現の1つです。

「お願いいたします」と直接的に伝えるよりも和らいだ印象を与えられるため、相手にプレッシャーをかけずに依頼できます。

一方で、「です」と断定していることから、相手の状況を考慮しない一方的な要求と受け取られる場合もあります。

目上の人に使ってOKか

「幸いです」は丁寧語のため敬語の1種ではあるものの、他の敬語である謙譲語や尊敬語と異なり、相手を高めたり自分がへりくだったりするニュアンスはありません。

そのため、上司や取引先などに使うと失礼だと思われることもあります。目上の人に依頼をする際は、謙譲語を使うのが無難です。

「幸いに存じます」は、「思う」の謙譲語である「存じる」を使っているため目上の人に使っても問題ないとされます。役職がかなり上の相手など、気になる場合はこちらの表現を使いましょう。

■どんなお願いごとに使える表現?

「幸いです」は、「可能であればお願いします」「お願いできますとありがたいです」といったニュアンスの表現です。

緊急性を要する依頼や、深刻なお願いをするときの使用には適しません。お願いの緊急度・深刻度のレベルを表現順に並べると、「〇〇をしてください」>「お願いします」>「幸いです」といったイメージです。

間接的に依頼ができるため、相手にプレッシャーを与えない点はメリットですが、その反面、依頼に対応するかしないかについての選択は相手に委ねられます。

例えば、「〇日までにご連絡いただけますと幸いです」と依頼をした場合は、「〇日までに連絡するのが望ましいようだが、多少過ぎてもかまわないのかな」と受け取られる可能性があることを知っておきましょう。

「幸いです」はメールなどで使われる

「幸いです」はメールやチャット、書面などのテキストコミュニケーションでよく使われる言葉です。会話の中で使うのにはあまり向いていません。

会話の中で相手に何かを依頼する際は、同じような意味の「お願いします」や「お願い申し上げます」に言い換えるとよいでしょう。

「幸いです」の言い換え表現

「幸いです」の言い換えで使用できるのは、以下のような表現です。

・「幸甚です」

・「ありがたく存じます」

・「うれしく存じます」

・「お願いいたします」

それぞれの表現のニュアンスや使い方をご紹介します。

「幸甚です」

「幸甚」は「こうじん」と読み、「大変ありがたい」や「この上ない幸せ」などに意味があります。そのため「幸甚です」を使うと、「幸いです」よりもありがたい気持ちを強調できるでしょう。

なお、「幸甚です」を柔らかい印象で伝えたいときは「幸甚でございます」、相手への敬意を強めて伝えたいときは「幸甚に存じます」を使います。

参考:デジタル大辞泉

「ありがたく存じます」

「幸いです」の言い換え表現としては、「ありがたく存じます」も挙げられます。「ありがたく思っています」の謙譲表現であり、自分がへりくだることで相手への敬意を示します。

謙譲語のため、同僚や部下などに使うのは不適切です。上司や、取引先などに対して使いましょう。

「うれしく存じます」

「幸いです」は「うれしく存じます」と言い換えることも可能です。「うれしく思っています」の謙譲表現のため、ビジネスシーンで目上の方に対して使える表現です。「ありがたく存じます」と同じように、同僚や部下などには使いません。

「お願いいたします」

相手にお願いごとをする際、確実に対応してもらうためにストレートに伝える必要があるときは、「幸いです」ではなく「お願いいたします」と伝える必要があります。

「幸いです」より、緊急性や深刻度が高い表現であるため、必ず対応してほしいときにはシンプルに「お願いいたします」を使用するのがおすすめです。

「幸いです」を使った例文

ここからは、「幸いです」を使った例文をご紹介します。具体的な例文を確認して、実際に使う際に参考にしてください。

「少々お時間をいただけますと幸いです」

相手に対して、「少し時間をもらえるとありがたいです」と時間の猶予をもらいたい旨を伝える表現です。取引先など社外の方とのやり取りで使う場合は、より丁寧な言い回しである「幸いに存じます」としたほうがよい場合もあるでしょう。

「〇月〇日までにご回答いただけますと幸いです」

何かしらの催促をする際にも、「幸いです」という表現はよく使われます。「〇月〇日までにご回答いただけるとうれしいです」という意味であるため、時間の余裕のある場合に使うのが適切です。

締め切りを厳守してもらいたい場合は、「お願いいたします」と直接的に伝えたほうが効果が見込めます。

「〇〇の件、ご確認していただけますと幸いです」

ビジネスシーンで頻繁に使われる表現です。「確認してもらえますか」という表現を、柔らかく伝えられます。ただし、緊急を要しているときには適さないことを押さえておきましょう。

「地元の名産を取りそろえましたので、お口に合えば幸いです」

「喜んでもらえるとうれしいです」という意味でも、「幸いです」を使うことがあります。「好みに合うかどうか分からないが、喜んでもらえるとうれしい」という意味であり、このような使い方の場合、会話の中で用いられることも珍しくありません。

 

「幸いです」の言い換え表現や使い方を理解しよう

「幸いです」は、何らかの頼みごとをする際の婉曲的表現としてよく使われています。とくに、メールやチャットでのやり取りにおいて使用されることが多いです。

丁寧な表現ではあるものの、ビジネスシーンで目上の方に対して使うのは控えたほうがよいでしょう。「幸甚です」「ありがたく存じます」「うれしく存じます」といった表現に言い換えるのがおすすめです。

また、緊急を要する依頼の場合は、ストレートに「お願いいたします」という表現を選んだほうが、対応してもらえる可能性が高まると考えられます。

「幸いです」の意味や使用する際の注意点などを理解し、言い換え表現を複数マスターしておくと、いざというときにスムーズなやり取りができるでしょう。

 

構成/橘 真咲

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