端末保証サービスや保険・補償サービスに加入している人は約5割
◎スマートフォンの端末保証サービスや保険・補償サービスに自身および同居中の家族は加入していますか?(回答者1101名/単一回答)
◎スマートフォンの端末保証サービスや保険・補償サービスに加入している人に質問です。満足度であてはまるものを選んでください。(回答者1101名/単一回答)
約5割の人がスマホの端末保証サービスや保険・補償サービスに加入しており、そのうち過半数以上の人が満足しているという結果が得られた。
その一方で約4割(39.4%)は、有事に対しての対策をとっていない現状も明らかになった。
<消費経済ジャーナリスト 松崎のり子氏の解説>
端末が高額になるにつれ、故障等に備えるスマホ保険・補償サービスへの関心も高まっていると分かります。iPhoneが故障により電源が入らなくなったケースでは修理費用に10万円以上かかるともいい、家計費の中からすぐに出せる金額ではありません。
また、紛失したり盗難にあったりしてスマホを買い替えるとしても、想定外の手痛い出費になるでしょう。予期せぬ事態に備えるのが保険の役割ですが、約5割の人がすでにスマホの端末保証サービスや保険・補償サービスに加入しているという回答を見ると、リスクに備えようというリテラシーの高さを感じます。現在未加入の人にも早めに対策を取ってほしいですね。
■加入した理由は「故障や破損をしたことがあり心配だから」が過半数
◎スマートフォンの端末保証サービスや保険・補償サービスに加入した理由をお答えください。(回答者1101名/複数回答)
◎加入していない理由をお答えください。(回答者1101名/複数回答)
端末保証や保険・補償サービスの加入理由として、約6割(56.7%)の人が、故障や破損経験がありスマホの有事に備えていることがわかった。
次いで、スマホ購入時に勧められたから、手頃な月額利用料・費用だったからとの理由が挙げられた。また、加入していない人の6割以上は、費用面を理由にしていることもわかった。
<消費経済ジャーナリスト 松崎のり子氏の解説>
スマホ自体が欠かせない生活インフラであるという意識が強い人ほど、いざという時の備えは大切だと考えるでしょう。しかし、ネックになるのはやはり保険料のよう。加入していない人に理由を聞くと、保険にかかる費用が高かったからとの答えがトップに。
逆に言えば、安いと感じられる保険料であれば前向きに考える余地がありそうです。なお、保険料は家計費の中では固定費に当たるため、毎月の支払い額を抑えることが肝心です。スマホ保険は毎月数百円程度で済み、コスパがいい保険と言えるでしょう。
■過去のスマホトラブルは破損と水没が過半数
◎自身や家族で、過去にスマートフォンの不具合や故障、紛失を経験したことはありますか?(回答者1101名/複数回答)
◎誰のスマートフォンに不具合や故障、紛失がありましたか?(回答者1101名/複数回答)
スマホの不具合や故障、紛失は誰にでも起こりうることで、実際約6割(61.9%)が、破損や画面割れ、水没を経験していた。また、自身のスマホに不具合の経験がある人は約7割(69.6%)と、非常に多くの人が経験していることも判明した。
<消費経済ジャーナリスト 松崎のり子氏の解説>
破損・画面割れを経験した方が約4割、水没が2割以上と、多くの人がスマホの不具合を経験しています。うっかりトイレに落としてしまった、コーヒーをこぼしてしまった、風呂に持ち込んで濡らしてしまった…なんてトラブルも多いのでは。
常に持ち歩いているスマホの場合、特別なシーンで起きるというより、日常の中で思わぬ故障や破損が起きてしまうのは当然かもしれません。iPhoneでは画面割れの修理に5万円ほど、水濡れになると10万円ほどの修理費用がかかるそうで、うっかりの代償は大きいということですね。
90%以上の家族がひと家族内で2~4台スマホを所持
◎同居している家族全部で、スマートフォンを何台持っていますか?(回答者1101名/単一回答)
◎子どものスマートフォンについてあなたが心配していることを教えてください。(回答者1101名/複数回答)
90%以上の人が、ひと家族で2台以上スマホをもっており、昨今スマホは1人1台持つことが当たり前の時代になっていることがわかりる。
また、子どものスマホについて心配していることを教えてくださいという質問に対して、壊すリスクと回答した人が一番多く約5割、次いで個人情報漏洩、盗難にあうリスクと続いている。
生活の中での必需品であるスマホをこの春、新しく子どもに持たせる保護者の方も多いのではないか。
<消費経済ジャーナリスト 松崎のり子氏の解説>
家族の数に応じてスマホの台数も増えていくので、全部で4台持っていると答えた25%の家庭は、当然お子さんもスマホを使っていると推測できます。子どものスマホリテラシーの心配とともに、決して安くはない端末を破損してしまうのではという懸念も感じているようですね。家族の端末それぞれに保険をかけるのがベターですが、保険料がどんどん増えてしまうのは避けたいところ。
スマホ保険の中には家族でまとめて加入できるタイプもあり、加入台数が多くなればなるほど割安になります。別々に入るよりも節約できるうえ、契約者が一人にまとまるので、クレジットカード払いにしてポイントを効率よく貯めたり、家計管理がしやすくなるメリットもありそうです。
調査概要
調査内容/「スマートフォン(スマホ)の利用状況や端末保証、保険に関する実態」
調査対象/男女1101名 ※以下に該当する人
・小学生~高校生の子どもを持つ保護者
・スマートフォンを持つ保護者
調査期間/2024年2月26日(月)~2月27日(火)
調査エリア/全国
調査方法/インターネット調査(株式会社ジャストシステム 「Fastask」利用)
関連情報
https://www.jcom-ssi.co.jp/
構成/清水眞希