JCOMのグループ会社であるジェイコム少額短期保険は、小学生~高校生の子どもを持つ保護者を対象に「スマートフォン(スマホ)の利用状況や端末保証、保険に関する実態調査」を実施。
結果をグラフにまとめたうえで、消費経済ジャーナリスト・松崎のり子氏の解説と併せて発表した。
57.5%が「身の回りのもので破損や紛失して一番困る物はスマホ」と回答
◎自身の身の回りのもので破損や紛失して一番困る物は何ですか? (回答者1101名/単一回答)
全体の約6割(57.5%)がスマホと回答。近年、スマホは通話やメッセージのやり取りなどのコミュニケーションツールとしての用途のみならず、情報収集や写真撮影、音楽や動画の視聴、おサイフ機能など多くの機能を備えており、身近なものの中で、より必要不可欠なものになっていると考えられる。
<消費経済ジャーナリスト 松崎のり子氏の解説>
スマートフォンは単なるコミュニケーションツールではありません。それどころか、破損や紛失して困る項目にある「身分証」「家の鍵」「銀行通帳」「キャッシュカード」「クレジットカード」のすべてがスマホひとつに収まる時代です。
身分証であるマイナンバーカード機能はまもなくアプリ化されるでしょうし、家の鍵はスマートロックに、銀行口座やカードはネットバンキングやキャッシュレス決済のために各アプリに登録されているはず。
スマホが壊れたり、なくしたりすることは、このすべてが使えなくなると言ってもいいのです。「壊れる・なくす、と困る物」スマホの重要度は想像以上と言っていいでしょう。
■約3割の人が中古スマホを利用、家族の利用率を合わせると約5割に
◎家族で中古のスマートフォンを利用している人について、当てはまるものをすべてお答えください。(回答者1101名/単一回答)
「自分自身」や「自身から見た子ども、両親」について、「家族で中古のスマホを利用している人について」聞いたところ、自身の中古スマホ利用率は3割弱(29.8%)、家族の中古スマホ利用率は5割強(52.1%)と、中古スマホを利用している人が多いことがわかった。
中古のスマホは、新品よりも安価で購入できる点において、家計にも優しい一方、新品とは異なりメーカー保証などがないため有事の際の備えも大切と言える。
<消費経済ジャーナリスト 松崎のり子氏の解説>
スマートフォンの高機能化や半導体不足、円安など背景に、端末の高額化が話題になりました。20万円を超えるハイエンドモデルも当たり前となり、ノートパソコンを買うのと変わらない出費が必要に。少しでも端末価格を抑えるために、中古スマホに注目が集まってきています。
今回の調査で、家族を含めると約5割もの人が中古スマホの利用経験があると答えた結果は、それだけ節約意識が高いことの表れでしょう。業者が整備済みの中古端末を一定の保証を付けて販売するのは当たり前になってきており、中にはフリマサイトなどで手に入れる消費者も。
ただし、新品に比べて保証期間が短かかったり、フリマのような個人間売買だとそもそも補償がなかったりするケースもあるので、注意が必要です。