ドライな人と良好な関係を築くポイントと上手な距離の取り方

あなたの周りに、人と一定の距離を取って付き合っていたり、感情表現が少なかったりなどの印象を与える、ドライな人はいませんか？

決して悪い人ではないけれど、ドライな人と上手く付き合っていくことに対して難しさを感じることあるでしょう。

今回はドライな人の特徴、そして良好な関係を築くためのポイントを解説していきます。

ドライな人とは

まず初めに、ドライな人の“ドライ”とはどのような意味を指しているのかを見ていきます。

小学館のデジタル大辞泉によると、ドライとは、

・風情などがなく、ありのままであること。また、そのさま。無味乾燥。
・そっけないこと。感傷・人情などに動かされないで、合理的に割り切ること。また、そのさま。（一部抜粋）

という意味があると記載されています。

ドライな人で使われる“ドライ”は、2つ目の「そっけないこと。感傷・人情などに動かされないで、合理的に割り切ること」が当てはまります。

上記のような意味から、無関心や、冷たい人といったネガティブなイメージを持たれることもありますが、一概にそうであるとは言い切れません。

そうではない理由は、次の特徴で触れていきます。

ドライな人の特徴　

ドライな人にはどのような特徴があるのでしょうか。ここでは代表的な特徴を見ていきます。

 1.執着心がない

人は何かに執着してしまうと、どうしても他人に譲れない部分ができてしまいます。そして、そのことが原因で人間関係がうまくいかなくなることがあります。

ドライな人には、その執着がありません。他人が執着する物事をすんなりと譲ることができるので、ドライな人の周りにはトラブルは起こりにくいでしょう。

 2.打ち解けるまで時間が必要

ドライな人は積極的に交流を取り、距離を縮めるという行動をまずしません。また、他人から積極的に距離を詰められたり、執着されることなどを嫌う傾向があるため、人と打ち解けるのには相当の時間を要します。

しかし、人付き合い自体が嫌いなわけではなく、仲良くしたくないわけでもありません。適度な距離を保ちつつ、少しずつ打ち解けていけば良好な人間関係を築くことは可能です。

3.感情表現が少ない

感情を表に出すことが少ないこともドライな人の特徴です。何かに執着することがない分、感情の揺れが少なく、何かに心を乱されることがあまりありません。また、感情を表現することが苦手な場合もあります。

4.誰に対しても平等に接する

感情表現が少ないことで「何を考えているかわからない」、「興味ないのかな」と周囲から思われがちです。しかし、感情の揺れが少ないということは、つまり、好き嫌いで相手を評価しないということです。

なので、誰に対しても感情を優先させることなく平等に接することができます。

ドライな人と良好な関係を築くためのポイント3選

特徴からわかるように、ドライな人とは決して冷たい人ではないのです。また、仲良くなることも不可能ではありません。ここでは、ドライな人と良好な関係を築くためのポイントをご紹介します。

1.相手のことを詮索しない

ドライな人は、他人から短期間で距離を縮めてこられることが苦手です。しかし、人は誰かと積極的にコミュニケーションを取りたい場合には、相手のことを深く知ろうと詮索してしまうことがあります。この行動はドライな人にはタブーとなります。

ドライな人は、自分のことを話すことが得意ではありません。まだ親しくなっていない人に対してわざわざ自分のことを話したいとは思っておらず、自分のことを話して共感してほしいといったことも求めていません。そんな相手から無理やり話を聞こうとすると、より距離を取られることになってしまうので注意しましょう。

2.共通の話題を見つける

ドライな人は、好き嫌いなど自分の感情に左右されずに人付き合いをします。なので、相手が好きそうなものから会話を始めても長続きしない可能性が高いです。

距離を縮めたい場合は、あなたと相手の共通の話題を見つけて、それに対しての会話から始めてみてください。ドライな人は効率性を重視する傾向があるので、仕事相手であれば今後の仕事の役に立つような内容すると相手は関心を持ってくれ、これが距離を縮めるきっかけになってくれるでしょう。

3.この場だけの関係を意識する

ドライな人と良好な関係を築きたいと思う理由を考えたとき、今一緒にいるこの場をうまくいかせたいという思いがあるなら、この場だけの関係を意識してみてください。この場だけ、と限定することで「この人は他に何が好きなんだろう」「別のところではどんな人と付き合っているのだろう」といった余計な意識を持たずに楽に付き合うことができます。

ドライな人は、人と適切な距離を取って付き合い、執着もないことから周りと揉めることはほとんどありません。その場だけの関係として付き合う相手としてはドライな人は最適な相手と言えるでしょう。

文・構成／藤野綾子