移動中は、クイズとコミュニケーションで盛り上がる
同じ空間で見知らぬ同士が長時間過ごすのがバスツアーの醍醐味だが、「それが逆に苦手」という人もいるかもしれない。このバスは半個室になっているので、周囲と話をしたくなければプライバシーを守れることもいい点だと思った。
ただ見ていると、普通の観光ツアーと違い、参加者が愛犬家ばかりなので、知らない同士でもウェア小物などを切り口に、自然に会話が弾んでいるよう。
参加者の一人が、今回のいちご狩り用に手作りしてきたいちご帽子を披露。
「かわいい!「うちの子にもかぶせて写真撮りたいんですけど、お借りできますか?」「もちろん、どうぞ」「キャーかわいい!」と大盛り上がり。
後半は、添乗員による「わんちゃんクイズ」タイム。第一問は「わんちゃんの飼育率が一番高い都道府県はどこ?」。飼育頭数ならダントツで東京だが、1000人あたりの飼育者の数なので、都会とは限らない。四十七都道府県が出尽くすのでは、と思えるくらいなかなか正解が出ずに、白熱した展開に。そのほか、「人気犬種ランキング5位は?」「日本一小さい犬種の警察犬は?」「スイスで道に犬のうんちを放置した時の罰金は?」などなど、ツボをついた設問であっという間に時間が過ぎた。
▲途中、団子坂SAで休憩。目立つ色の車体なので、たくさんの観光バスの中でもわかりやすい
いよいよ、いちご狩りスタート!
新宿から走り続けること約2時間、予定どおり山梨県笛吹市石和町にある「こまざわフルーツファーム」に到着。
▲この日のために、いちごファッションでキメてきたおしゃれわんこ
▲看板の前で記念撮影。どのわんこも撮られ慣れていて、ポーズが上手
ビニールテントの中に入ると、むせかえるようなイチゴの香り。わんこの嗅覚は人間の1万倍もあるので(バスの中のクイズで知ったばかり)、わんこにとっては人間以上にたまらないだろう…。
「ワンワントラベル」専用に4レーンが確保されていたので、7組の参加者がゆったり余裕をもって食べられた。
いちごといっしょに、はいポーズ♪
わんこといっしょにいちご狩りを楽しむ参加者たち。中には「いちごは、先っぽの一番甘いところしか食べない」主義のグルメなわんこも。
コンデンスミルクの甘い香りのほうが気になるわんこも。とはいえ、どのいちごも甘くて、コンデンスミルクはほとんど使わない人が多かった。
犬の味覚は人間より劣るが、酸味と甘みには敏感なので、いちご好きなわんこが多かった。
ひとつのレーンにいくつもの種類のいちごがあることがわかってからは、自分の好きな味のいちごだけに集中してマニアックに食べる参加者も。「いちごだけでおなかいっぱい」になる参加者続出で、「なぜ昼食が14時と遅いのだろう?」という謎がここで解明した。
併設のドッグランで、食後の運動。たっぷり2時間堪能して、昼食スポットへ。
山中湖のほとりのロッジで、ランチタイム
13時に「こまざわフルーツファーム」を出発し、富士山や山中湖を眺めながら移動して、「ダラスヴィレッジ」(山梨県南都留郡山中湖村)到着。ここで2時間滞在してゆっくり昼食をとる(食事代は旅行代金に含まれず、各自が支払い)。
ここもドッグフレンドリーなレストランなので、わんこといっしょに食事を楽しめる(リード着用のわんこのみ入店可能)。
▲鶏唐揚げ、とんかつが各2個ずつ乗った、ボリュームたっぷりの「富士山欲張りセット」