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部下を成長させるために必要とされるフィードバックとは?

2024.03.27

管理職は部下に結果(目標)設定を行うだけでなく、その結果(目標)設定を使い部下を「成長」させなければいけません。逆の言い方をすれば本来は、「成長」させるために「結果(目標)設定」を行うものです。しかし現実はどうでしょうか?目標設定することが目的化し、現場では上司部下で、会社の決めた目標は、それはそれで・・・の様な会話が発生していることが往々にしてあります。そんな残念な事態にならないために必要なものが「適切なフィードバック」なのです。

何故フィードバックが必要なのか?

子供のころ学習や習い事を通して、我々は単にコンテンツとして知識を身に着けていただけではありません。「学び方」「成長の仕方」を同時に複数のパターンを経験することで体系的に身に着ける機会を得ていたのです。

例えば、塾では受験に向けて、模擬試験、定期試験、小テスト、を繰り返します。

習い事でもコンクールに向けて、発表会、先生との毎週のレッスンを繰り返します。

スポーツも大会に向けて、練習試合、模擬戦、コーチからの定期指導を繰り返します。

勉強でも芸術でもスポーツでも、なんでも同じ様なプロセスを経験したことがあるはずです。

共通している「仕組み」はこうです。まずは、結果(目標)を設定し、それに向けて個人で研鑽を積み試行錯誤し、それを一旦アウトプット(結果)し、それに対しての評価を外部から受ける。そして、その外部評価を元に再度結果(目標)を設定し、またそれに向けて個人の研鑽の仕方を改善するのです。

これを結果に対してフィードバックをもらいプロセス改善を行い、次の結果設定をすることを、一回一回の結果を完了するという意味で「結果の完了」と弊社識学では呼んでいます。

目標を管理するとは?

結果(目標)を設定したのであれば、適切なタイミングで進捗を管理する必要があります。進捗を管理するというのは、目標に対して「次はいつまでにどこまでどうやってやるのか?」の「点」をコミットして、そのコミットに対してのフィードバックが成されており、次の「点」のコミットが打たれている状態ができているということです。

では適切なタイミングとはどういうことか、というと「その人にあったペース」になっていることが重要です。

例えは、塾でも偏差値の低いクラスでは小テストはこまめに行う必要があります。短い間隔でフィードバックする方が、経験が少ない、能力が未発達の場合には「適している」からです。逆に成績の良い子であれば、小まめにこちらが管理しなくても、本人が適切なタイミングで、自分でフィードバックしているのでそのリズムをわざわざ崩す必要はありません。定期テストを設定するだけで十分です。

つまり自分のリズムがまだわかっていないのであれば、まずはそれをつかませる為に、音楽で言えば短い小節をゆっくりのテンポで演奏させます。そしてメトロノームを鳴らして譜割を理解できるまで(メトロノーム=KPIと言えます)繰り返し練習させるのです。

それが身に付けば自ずとテンポを上げてより長い小節を弾きこなせるようになるのです。

ここで一番大事なのは「何が正解(辿り着くべき目標)か?」の解像度の高さです。

解像度が高ければ自ずと「何が足りないのか」を理解でき、次にとるべき行動や、次の結果(目標)設定がより適切に選択できます。

「その人にあったペース」とは言い換えれば「その人にとって解像度の高い次のコミットができていること」と言えるでしょう。

上司の役割とは?

上司の役割(組織における機能)とは、部下を成長させるために、「結果の完了」を行うことです。つまり、管理職である上司のレベルをあげるとしたら、徹底的にこの「結果の完了」を上達させれば良いのです。度々管理職を育てるには何をすればよいですか?という質問を受けますが、答えは簡単です。毎週の週次会議をチェックして、上司として部下に結果の完了ができているかを、管理すれば良いだけです。

いやいや、部下に背中を見せるのが上司の役割だと思うのですが、と言われることもあります。

しかし、部下側で言えば、そもそも、先輩の背中を見るのも大切ですが、その前に「自分自身」を直視し、知ることが大切です。結果(目標)に対して、出来ているのかいないのかを事実として受け止め、何が原因でどうするか?その上で次は何を約束するか?その前提で初めて背中を見る必要があるのです。背中を見せることは、結果の完了がなされている前提で初めて有効な手段となり得ます。

まとめ:最後に成長と時間の関係とは?

最近の価値観として重要視されているものに「タイパ」があります。タイパは重要ですが、成長には短い時間軸で捉えるものと、長い時間軸で捉えるものがあります。早ければ優秀か?価値があるか?は全てが比例するわけではないからです。なので、そこを見極める必要があります。見極めるとは、遠くの「ゴールの点」と近くの解像度の高い「点」がしっかり見えている状態です。

遠いゴールに対して最短最速で行こうと思えば、まず手前に適切な「点」が打たれていることが重要であり、引いて見ればそれが「タイパの良い成長」になるものです。

「点」を打ち、そこに対してフィードバックを行う短い時間軸と、その先に長い時間軸での「ゴールの点」があり続け、その二つを上司と部下で検討しながら力強く歩んでいくこと、イコール結果の完了ができている状態になります。

この記事はマネジメント課題解決のためのメディアプラットホーム「識学総研」による寄稿記事です。

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