ADKグループは、ADK若者マーケッター集団「ADK若者スタジオ(以下、ワカスタ)」によるマーケティングアイデアコンテスト『ワカスタビジコン2023』の開催に伴い、参加者の現役学生を対象に就活生実態調査を実施。結果をグラフと図表にまとめて発表した。
インターンシップ経験者は約7割、ビジコン経験者は6割以上
インターンシップに参加した経験がある学生は約7割だった。参加理由には「その企業の仕事や社風を知りたかったから(47.2%)」、「その企業の就職選考に有利だから(23.2%)」が多く挙がっている。
応募を考えている企業の内情を知る機会として、また内定への近道として活用している学生が多いようだ。
次に、自身が通う学校の学生がビジコンに出場する平均回数を尋ねたところ、「1回(38.2%)」との回答が最多となった。
一度は経験したことがある人(1回以上を回答した人)は6割以上おり、ビジコンの経験を積んでいる学生は比較的多いことがわかる。
■仕事・企業選びで重視すること、1位は「やりがい」
仕事・企業を選ぶうえで重視することをランキングにすると、1位は「やりがい(29.6%)」となった。以下、2位は「業務内容(22.0%)」、3位は「人間関係(10.8%)」で、意外にも「給与(9.1%)」はトップ3には入らない結果となっている。
『ワカスタビジコン2023』に参加する学生のうち、マーケティング業界を志望する学生にその理由を聞いたところ、やはり「やりがいを感じる(46.9%)」に最も票が集まった。
他にも「商品やサービスの良さを発信できる(16.0%)」や「色々な人に会える(13.6%)」といった魅力を感じているようだ。
転職前提で就活する学生が過半数、理想の年収は平均387万円
これまで一般的だった終身雇用も、最近は当たり前ではなくなってきている。今時の学生は、新卒で就職した会社で働き続けるのか、それとも転職する前提で就職するのか、どのようなスタンスで就活をするのか。
調べてみると、「転職するつもり(11.3%)」「おそらく転職する(45.2%)」を合わせて過半数の学生が、転職前提で就活をしていることがわかった。
また、理想の新卒初年度の年収を聞くと、平均で387.1万円という結果になった。
■理想の勤務スタイルは「出社・在宅の日が半々」。「在宅勤務」はわずか2.7%
新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、多くの企業で取り入れられた在宅勤務制度。出社勤務か在宅勤務で、勤務スタイルはどちらを希望するかを調査した。
その結果、約6割が「出社・在宅の日が半々(59.7%)」を希望しており、折衷案が最も票を集めた。「在宅勤務」はわずか2.7%で、「出社勤務」が37.6%と、出社勤務を希望する人の方が多いことが判明した。
■6割以上が「最近のCMはつまらない」と回答
最後に、マーケティング活動の結果、展開される「CM」や「広告」についても調査。
すると、最近のCMをつまらないと感じている学生、最近の広告に若者の感覚とズレがあると感じる学生は、どちらも6割以上に達した。
企業のマーケティング活動に“学生にしか持てない視点”を取り入れていくことが、今後重要になりそうだ。
調査概要
調査テーマ/就活生実態調査
調査方法/WEBアンケート調査
調査対象者/「ワカスタビジコン2023」参加者の現役学生合計186名
調査実施日/2023年12月2日
調査主体・調査機関/ADK若者スタジオ
構成/清水眞希