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「インテグリティ」がある人の特徴と組織単位で高める方法

2024.05.11

「インテグリティ」という言葉を見聞きしたことはあるだろうか。インテグリティは誠実、真摯といったニュアンスで使用される言葉で、健全な組織運営において特に重要な要素。

本記事では、インテグリティの意味や関連語、コンプライアンスとの違い等を解説する。組織におけるインテグリティの高め方も紹介しているため、組織運営に携わる方はぜひ参考にしてほしい。

インテグリティとは

インテグリティという言葉を見聞きしたことはあるが、詳細な意味を知らない方も少なくないだろう。まずは、インテグリティの意味や関連語を確認しよう。

■インテグリティの意味

インテグリティは誠実、真摯、高潔というニュアンスで使われる言葉。ビジネスやスポーツにおける誠実性・健全性を表す際によく使われる。

リーダーや管理職に求められる資質として語られることが多く、健全かつ強力な組織経営をするために必要な要素として考えられている。

■インテグリティの英語表現

インテグリティは英単語「integrity」に由来する。「integrity」は正直、高潔と訳され、日本語の会話でインテグリティを使う場合には主にこちらのニュアンスで使われる。また、完全な状態、完全体といった意味合いで使われることがある点も覚えておこう。

インテグリティの関連語

次に、インテグリティに似た意味を持つ言葉を紹介しよう。各語のニュアンスを捉えて、シーンに応じて使い分けてほしい。

■誠実

誠実は、勤勉かつ真心を持って物事に向かう姿勢を指す。人柄を説明する際に、特に使いやすい表現だ。インテグリティを日本語で表現したい場合には、かなり近いニュアンスで使用できるだろう。

【例文】彼は誠実な人柄で信頼を集めている

■真摯

真摯はまじめかつ熱心な姿勢を指す。誠実は人柄を表す際に使用される機会が多いのに対し、真摯は行動の様子を表す際に使われることが多い。「真摯に受け止める」のように、動詞を修飾する用途で使うのが良いだろう。

【例文】

この度の失敗を真摯に受け止め、改善していきます

■コンプライアンス

コンプライアンスは法令遵守と訳され、企業が守るべき法律や規範を指す。加えて、法令遵守を実現するための組織の環境や就業規則、倫理に則った業務を行うこともまとめてコンプライアンスとして説明される。

インテグリティが能動的な姿勢を求めるのに対し、コンプライアンスは規則を守らせるニュアンスが強い点に違いがある。

【例文】

コンプライアンスは組織運営で欠かせない要素の一つだ

インテグリティがある人の特徴

ここからは、インテグリティがある人の特徴を紹介する。リーダーや管理職として働く方は、組織運営に際してぜひ参考にしてほしい。

■全体の利益を考えて行動できる

まず挙げられるのは、全体の利益を考えて行動できる点だ。ビジネスでは自社の利益を上げることが重要だが、それに加えて顧客や株主の利益について考えることも重要。

また、組織が発展していく上では、社内の従業員に成果をどう還元していくか、といった視点も必要になるだろう。このように、全体の利益を考えることはインテグリティを持った行動をするために大切な思考だ。

■正義感がある

正義感があることも、インテグリティがある人の特徴。組織で発生した不正や汚職に対して厳しく対応し、公平な判断を下す姿勢は、部下や関係者の信頼を勝ち取るために欠かせない要素だ。

間違ったことを間違っていると言える正義感は、インテグリティを発揮するための基礎といっても良いだろう。

■モラルを守って行動できる

モラルを守って行動できることも、インテグリティがある人の特徴。ビジネスでは利益を上げることが重要になるものの、それは誠実な事業活動あってこそのもの。

モラルを守らずに利益を追求する行動や意思決定は、自社の信頼の失墜につながりかねない。インテグリティの欠如は組織の衰退につながることを覚えておこう。

組織のインテグリティを高める方法

インテグリティは個人だけでなく、組織単位で高めていくことも重要だ。ここからは、組織のインテグリティを高める方法を解説しよう。

■インテグリティに関する研修を行う

組織のインテグリティを高めるには研修が有効だ。インテグリティの向上は、組織全体の方針を示し、従業員の理解を得てこそ実現できる。

インテグリティの概念を理解して日頃の業務に意識的に取り入れていくことで、組織全体のインテグリティが徐々に向上するはずだ。

■組織内での対話を重視する

組織内での対話を重視することも、組織のインテグリティ向上に必要。リーダーがインテグリティを持って従業員と接し、誠実かつ真摯な姿勢を示すことで、対話を通じてマインドが伝わっていく。

組織のインテグリティは日々の積み重ねで醸成されていくため、コミュニケーションを通じてインテグリティの精神を周囲の人に伝えていくことが大切だ。

■インテグリティを重視した評価制度を導入する

インテグリティを重視した評価制度の導入も、組織のインテグリティ向上に有効。組織や関係者、社会に対する貢献などを評価基準として設定すれば、組織のインテグリティ向上の機運は自然と高まるはずだ。

周囲への貢献が自身への貢献にもつながるため、従業員も当事者意識を持ってインテグリティ向上に取り組めるだろう。

※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。

文/編集部

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