今、タイの化粧品が日本への輸出を増やしている。タイのコスメは、低価格でメイクが崩れにくく、高い機能性がウリで、それらを使ったメイクはスワイメイクと呼ばれる。最近はアジアンメイクが人気だが、韓国風美人になれると人気のオンニメイク、中国で流行中の純欲メイクや白湯メイクに続く第4のアジアンメイクとして、スワイメイクが日本だけでなく世界からも注目を集めている。
実際、丸紅では昨年10月にタイのコスメブランド、カルマート社への出資を決めた。その背景には、タイがASEAN最大のコスメ輸出国のひとつということがある。
「今後も東南アジアを中心に、消費者のコスメ購買力は伸びると見込まれています。特にタイからインドネシア、ベトナム、フィリピンへは、コスメの輸出が今後3年間、毎年約10%近い成長をしていくと考えています」(丸紅ウェルネス事業部部長代理・武内一洋さん)
アジアンコスメのパイオニアとして現在10ブランドを展開する日本機能性コスメ研究所によると、タイは日差しが強く、高温多湿な環境で肌荒れに悩む人が多い。そのためコスメは低刺激で肌にやさしいのが特徴だという。
「汗で崩れにくいコスメや、オイルコントロールに特化したアイテムなどが充実しています。インドで親しまれているアーユルヴェーダはタイにも古くから根付いており、自然派コスメも多いのがポイント。海外の流行も取り入れつつ、独自のコスメが数多く登場しています」(代表取締役・林 紗陽さん)
料理や古式マッサージ、そしてドラマと、日本人を虜にしてきたタイ文化。タイコスメが日本を席巻する日も近いかもしれない。
世界で累計600万個以上売れた国民的パウダー
SRICHAND(シーチャン)『トランスルーセントパウダー』
1980円(10g)
小さな漢方薬局から始まり、70年以上の歴史を持つ老舗化粧品メーカー。大人気のフェイスパウダーはメイクが落ちない、崩れない、テカらない、プチプラなのに高クオリティー。透明感あるサラサラ美肌に導く、きめ細かなパウダーが特徴。
マスクにメイクがつきにくい
熱帯のモンスーン(雨季)にも負けない!
CathyDoll(キャシードール)『モンスーンカラーマスカラ』
1089円
タイと日本共同企画の商品。まつ毛の根元からしっかり絡んで存在感のあるボリュームロングまつ毛に。ウオータープルーフで皮脂や汗、擦れにも強く、まさに「熱帯のモンスーンにも負けない」カラーマスカラ。全6色。
タイ×日本の共同企画。発売1日で完売色が続出
frunflynn(フルンフリン)『シャインユー グロウティント』
1320円
タイと日本の共同企画で作られるfrunflynn。唇にツヤ膜を形成することで潤いを与えながら表面はベタつかず、飲食をしても色落ちしにくいのが特徴。屈折率の高い光沢オイルで瑞々しさを最大限に引き出している。
取材・文/内野智子 イラスト/pai
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2024年1月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。