FIREへの道:Amazon株で可能だったか
そもそも「FIRE」を目指す人は、早期退職を実現するために、資産を築き、収益を最大化する戦略を取る必要があります。Amazon株の長期的な成長を見ると、仮に10年前に投資していた場合、かなりのリターンが得られました。しかし、株式投資だけでFIREを実現するには、将来テンバガーになるような個別株を保有し続ける必要があり、ほとんどの場合、優良株を見抜くことと長期で保有し続ける両方の条件が必要です。
そのため今からFIREを目指すためには、10年前のAmazonのような将来有望な企業に投資をする必要があり、不可能ではないものの、これは簡単なようで実現することが難しいことは、投資をしている方なら納得するのではないでしょうか。
リスクとリターンのバランス
投資には常にリスクが伴います。Amazon株は過去10年間で顕著な成長を遂げましたが、市場の変動や経済状況の変化により、将来的に価値が下がる可能性もあります。FIREを目指す場合、ポートフォリオの多様化を通じてリスクを管理し、安定した収益を目指すことが重要です。
おわりに
10年前にAmazon株を購入していたら、その投資は大きなリターンをもたらし、FIREへの道を加速させる可能性がありました。しかし、投資はリスクを伴い、FIREを実現するためには戦略的な計画と継続的な努力が必要になるでしょう。
とはいえ今後もAmazonは、革新的なテクノロジーとサービスの提供を続けることで、持続的な成長をすることが予想されます。またクラウドコンピューティング、人工知能、機械学習などの分野でのリーダーシップをさらに強化し、サプライチェーンの最適化、持続可能性への取り組み、ヘルスケア、新しい分野としては金融サービスへの進出も、Amazonの将来の成長を促進する大きな要因となるでしょう。
投資家目線としては、何より生活インフラになりつつあるAmazonがどのように変化していくのか、それはサービスを利用している方だからこそ分かることがあります。
毎日使っているデバイスやサービスはどんな企業のものがあるのか把握してみると、投資家としての小さな変化に気付きやすくなると筆者は考えます。
文/鈴木林太郎