愛する人と同じ食卓を囲み、美味しさを共有しあう…。人生で一番幸せな時間のひとつだが、そんな幸せを愛するペットとも味わいたいとひそかに願っている飼い主は多いのではないだろうか。
人気コミック『動物のお医者さん』では、飼っているスナネズミと晩酌をする飼い主のエピソードが出てくるが、もしかしたら近い将来、ペットと飼い主が晩酌を酌み交わすシーンがあたりまえになるかもしれない。そんな近未来を予感させる、愛犬と人間がいっしょに飲める新発想の甘酒ドリンク「Cozy Milk」が、2024年2月20日に発売された。
▲2024年2月20日に発売された「Cozy Milk」(350gで税込み790円)
このドリンクは、創業約 400 年を誇る金沢の老舗酒蔵「福光屋」と、スタートアップ企業の「Food Curate Lab」が業務提携をして開発したもの。「Food Curate Lab」が獣医師にヒアリングしたところ、犬の体内組成は人間とほぼ同じで、犬に与える点滴の成分も人間用と全く一緒。水分が早急に必要な愛犬には、人間用のスポーツドリンクを与えることもあるそうで「犬にとって重要な水分補給と同時に栄養補給ができるドリンクの存在は面白いと思う」と、獣医師からも賛同を得ているそうだ。
▲「Cozy Milk」は、愛犬と人間が分け合って飲める新発想の甘酒ドリンク
福光屋 専務取締役の福光太一郎氏もまた、ある獣医師から、「犬に甘酒を与えたところ、お通じがよくなるなどのはっきりした効果があらわれた」という体験を耳にし、甘酒でペットの腸内環境を整えることができれば、健康維持に役立つのではないかと、以前からペットも飲める甘酒に関心を抱いていた。そんな時にFood Curate Labから業務提携の依頼があったのだという。
「Food Curate Lab」は、犬の腸活に配慮し人間もいっしょに楽しめるノンアルコールの発酵ドリンクを、今年から次々に投入する予定。夏にはノンアルコールビール、ボージョレ・ヌーボーの時期には、ブドウを使用しないノンアルコールワインも発売を予定している。
▲左から福光屋専務取締役福光太一郎氏、Food Curate Lab Co-founder CSOの清水大輔氏、Food Curate Lab代表取締役CEOの齊藤康平氏